慎太郎side ページ4
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「てか、ずっとデスク業務だったから警備久々すぎてまじやばいんだけど」
田「わかる！俺、最近筋トレサボってんのよ」
ジ「ダメだよ！樹、元から細いのにもっと細くなっちゃう」
ジェシーはシークレットサービスにいた頃にカズさんと知り合い、辞めたあと声をかけてもらって日本に来たとか。
ココが創設されてから一緒に仕事をしているけど、コイツはすごい。
元々、俺と樹がSP時代に築いてた連携にもスっと馴染んで簡単にこなしちゃうもんだから、一瞬で尊敬したよね。
仲良くなるのも早かった。
普段は陽気でずっと笑ってる奴だけど、仕事になればガラッと雰囲気は変わるし、頭の回転早いし、言うことなし。
樹も頭のキレは格段にいい。
こいつは戦闘よりも頭脳派。
あと銃の腕前はピカイチ。SP時代も群を抜いてたもん。
そう言ってる俺も、SP時代はエリートと呼ばれる班にいたからそこそこ腕前はあるほう。
カズさんは格別やべぇけど。
ジ「え！？」
ぼーっと、2人が喋ってるところを眺めていたら急にジェシーが紙を見て叫んだ。
田「なに？うるさ！」
ジ「ちょ、ここ見て！」
俺と樹に見せたのはさっきカズさんから貰ったクライアントの資料。
「さっき貰ったやつじゃん、見たよ」
田「俺も」
ジ「ちがぁう！ココ！」
彼の指さす場所を見ると、��任務期間:1年��と書いてあった。
…………1年！？
「ちょ、ちょ、え！？まじ？」
田「そこ、見てなかったわ」
ジ「俺ら1年、休み無しだ…」
ガクッと肩を落としたジェシーの発言でハッとする。
俺らは3人で回すから警護の仕事が来るとその期間はほぼ休みが無くなる。
いつもなら3日とか、長くて1ヶ月。
1年という期間は初めてだし、ここに来てから経験したことがない。
「うわぁ、カズさん1番大事なとこ端折ったな…」
田「けど俺ら、最近デスクばっかでずっと休みみたいなもんだったしな」
ジ「カズさんもなんか考えてるでしょ！大丈夫大丈夫！」
てか、海外で活躍するモデルが帰国で1年も日本にいるのは何で？っていう素朴な疑問が浮かぶ。
活動をこっちに移すのか、はたまた活動休止して1年日本で過ごすのか。
それで警護が何故いるのか……
そういう細かい事は俺らに関係ないっちゃないんだけど、気にはなる。
まぁ全くわからないけど、とりあえず
気合い入れていきますか…
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作者名：蝶-アゲハ-
| 作成日時：2022年3月1日 0時
