鍵をかけてしまっておきたい (ページ8)

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Aちゃんのセーターを脱がせて、装飾品を外せば自分でもゆっくり脱いでくれた。
シラフだと明るいから恥ずかしいとか、こっち見ないでとか騒ぐけど今日はだいぶ酔っているみたいで素直に従ってくれる。

メイク落とされるのも、髪の毛を洗われるのもされるがまま。お気に入りのボディソープで洗えば後はもう、俺に寄りかかってウトウトしだす。

「危ないから寝ないで。」

「どんひょく、きょう、いじわる」

全部やってもらって何を言ってんだか。こっちは色々我慢してんだから。

「Aちゃんの方が意地悪。飲まないって言ったし、男がいたらすぐ帰るって約束したのに。」

「飲んでないし、かえってきたもん。凄いしつこい人いたけど、なにもしてないもん。私の手がキレイとかでベタベタ触ってくるし」

・・・・はぁ？？？何勝手に触らせてんの。あーもうマジで頭来た。我慢すんのやめ。
Aちゃんの首もとに歯を立てる。痕が残るくらいしっかり。舐め上げるのも忘れずに。

丁寧にタオルで体を拭いて、パジャマも着せてあげて、ドライヤーも完璧にこなす。
もちろん、途中途中焦らしまくって。
ベットに入ってからもキスして、親指で唇をなぞって、腰にも手を回して俺のを押し付けて。

Aちゃんが涙目で俺の首に手を回すけど、その手をゆっくり外して、指を甘噛みする。

「ドンヒョクっ」

あーだいぶ酔いは覚めて来たみたい。そうじゃなくても酔ってたからいつもより敏感だし。声もいつもより高い。

だから

「Aちゃん、おやすみ。」

ニッコリ笑って背中を向ける。

「ドンヒョガ？」

「はい、寝た。俺もう寝たから。」

「ドンヒョク、ごめんね。ごめんっ。」

Aちゃんが泣きそうな声で俺の背中にしがみつくけど、今回は許さない。いやこれくらいで許して貰えたんならいい方じゃね？むしろ、なんの罰ゲームなんだよ。俺も我慢するとか。

「おやすみー。よく寝てね、Aちゃん。」

「ドンヒョガ」

「何にも聞こえません。」

背中にしがみついたAちゃんの温もりがまた拷問なんだわ。
さっきまで練習で疲れ果ててたはずなのに、すっかり目が覚めてしまった。

結局2人して寝落ちして、俺はしっかり寝坊してマネヒョンに怒られたし、Aちゃんは首と胸元の跡に苦労することになる。