貴方side ページ31
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事を終えた時には、空が明るくなってた。
長くなりそうって言ってたのは冗談じゃなかったみたい。
ほぼ底なしの彼について行くのに必死で、
何度も絶頂を迎えたし、彼も迎えてたはずのに
「もう1回」
『え、…まって、』
アイドルってこんなに体力あるんですか。
私は知りませんでした。
もう声も出ないくらいになっちゃって
気づいたら気絶するように寝てた。
でも意識が戻ったのはすぐだったみたいで満足そうな顔で眠る慎ちゃんを横目に、ベッドから抜け出して冷蔵庫へ水を取りに行った。
彼が着させてくれたであろうパーカーのお陰で風邪は引かずに済みそうだけど、
なにせ声が枯れてる。
そんなに出したつもりないけどな…
んん、と喉を鳴らしながら彼の眠るベッドへと戻れば、少しの物音でうっすらと目を開けた慎ちゃん。
「んー、A…?」
『…起きちゃった?』
枕元に腰を下ろせば、まだ起き切ってない彼がんーと唸りながらお腹に抱きついてくる。
「今、何時…?」
『8時。仕事何時から?』
「12時に現場着けばいいから、11時に出る」
『そっか、ならもう少し寝てなよ』
自然と彼の頭を撫でてた私。
それを気持ちよさそうに笑った彼が、Aなんで起きてんの?って聞いてくる。
『喉、乾いて』
「あー、声枯れてんじゃん」
誰かさんのせいで枯れたんだよ、って言うツッコミは心の中で。
ふはっと笑った彼は私をまたベッドの中へ連れてく。
「寝よ」
『うん』
じゃないとAをまた食っちゃう。と寝ぼけながらにボケを言う慎ちゃんを軽く睨んで、起こさないよ?と言ったらそれはごめんなさい。と可愛く謝ってくんの。
ずるいなぁ、年下だと全部可愛く見えてしまう。
そして全部許してしまいそうになる。
また数時間寝て、慎ちゃん叩き起して
ご飯一緒に食べたら、準備してる彼を眺めて。
玄関で靴を履く彼に、もう今年は会えないんだな、と寂しく感じた。
「じゃ、行ってくんね」
『うん、いってらっしゃい』
さっきまで私が着てたパーカーを身に纏う彼に思わず抱きついた。
ん?どした?と笑う慎ちゃんは少し余裕そう。
『充電』
「Aからしてくれんの?嬉しい」
『もうやらない』
「なんで!」
もっとしてよ、って駄々こね始めた慎ちゃんに
『お仕事がんばって』
年末最後のキスをした。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - なつみさん» はじめまして!コメントありがとうございます!私の作品にたどり着き、読んでくださって嬉しいですう!他のも是非読んでください〜(^з^)- (2021年3月14日 21時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - はじめまして!アゲハさんの作品初めて読ませていただきました!可愛い犬な慎ちゃん最高でした!わら (2021年3月14日 21時) (レス) id: 6c81062883 (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» はじめまして!コメントありがとうございます!ホントですか泣嬉しすぎる滝。ツイッターありがとうございます!番外編楽しみに待っててください(´ε` ) (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - つばささん» つばさ様!どうもどうも!頻繁にコメントしてくださるのはとても嬉しいです(^-^)ありがとうございます!次回もうずキュンからの甘々でいきたいとおもいまっす( ̄▽ ̄)ニヤリッ (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - はじめまして!完結お疲れ様です!アゲハさんの書く慎ちゃんの作品とても好きです(//∇//)このお話もいつも更新されるの楽しみにしていました^ ^Twitterもフォローさせて頂いたので番外編も楽しみにしています!! (2021年3月14日 13時) (レス) id: 3125899134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶−アゲハ− | 作成日時:2021年1月22日 0時