Carino Chien.

貴方side ページ22

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24日。クリスマス・イブ。


通勤の大通りは鮮やかなイルミネーションでキラキラと輝いてて、街ゆく人は寒さなんて気にしてないみたいに楽しそう。


そんな中、私は残業をし
疲れた足取りで家に帰宅中。




彼の出た歌番組は、ギリギリで見ることが出来た。

本当にジャニーズだ、って実感しちゃって
普段の無邪気でお喋りな彼とは違う、クールで真剣な表情にびっくりしたのを覚えてる。

ちゃんと見たよって連絡したら、どうだった？よかった？かっこよかった？とメッセージがポンポン止まらなくて、やはり彼は彼だなと思ったけど。







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付き合った日から本当に会ってなくて仕事忙しいんだろうなぁと感じる日々を過ごしてた。


寂しいけど、前から私は自ら会いたいと言える女じゃない。

より大人の女性になれるようにと自制してた部分があるから、余計に言えない。




だけど、仕事で楽しいことが会った時、現場で四つ葉のクローバーを見つけた時、そんな小さな事で何個もメッセージを送ってくれるから、頑張れる。






私も頑張らなくちゃ、と短い白い息を吐いては
そこで立ち止まったショーウィンドウに目をやって気づく。





『っ！そういえば』







クリスマスプレゼント…買ってない。

なんかもう仕事もだし色々バタバタして
プレゼント買わなくちゃってことを忘れてた。


慎ちゃん、なにがいいかな。


俊だったらネクタイとか、マフラーとか
仕事で使えるものをって考えてたけど、



……芸能人の好きな物がわからない！！


だってスーツなんて普段着ないからネクタイなんていらないし、かといって半パンが好きだという彼にマフラーなんて必要ない。

………わからなさすぎる！







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『琴ちゃん…ヘルプ』
琴「Aさん！？どうしたんですか？」







家に着くまでずっと考えてたけど、やっぱり思いつかない。

どうしよう、そもそも会えないからいらない？とか考えすぎて余計に。

だから、琴ちゃんにヘルプ







『会社員じゃない男性って何が好きだと思う？』
琴「え？」
『プレゼント、悩んでる。』
琴「あぁ！そういう事ですか！え？でも、俊さんにですよね？」







あ…琴ちゃんに言うの忘れてた。







『いや、俊じゃない。別れたの』
琴「え！？嘘！なんで！！」
『まぁ、色々あって……』






あんなにお似合いだったのに！と電話口で叫ぶ琴ちゃん。

浮気されたって言ったらはぁ"？とお怒り。






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