貴方side ページ19
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ゆっくり目を開けると私の紅が彼の唇についてて、
『口紅…っ』
指で拭おうとしたら、避けられて
また奪われた。
何度も角度を変えて。
気合を入れる為に、としっかり塗ってた赤いリップはもうほぼない。
「んふふ、そんな目で見ないでよ」
止まらなくなるから、と言われて我に返った。
『ねぇ、慎ちゃん。』
「ん？」
『本当に私でいいの？』
芸能人なら、綺麗な女優さんとかモデルさんとかいっぱい見てきたでしょ？
それにその世界の事は互いに理解があるほうが付き合いやすいと思ってたから、一般人の私が彼と恋仲になるのは未知数で。
実感も無いし、不安。
「Aがいいの。」
『でも私、よくわかってない…』
「アイドルっていうフィルターで見てないって証拠じゃん？」
わかんないままでいいよ。と手を握られる。
「てか、名前…」
『え？』
「やっと呼んでくれたなーって」
嬉しいと言って白い歯を見せる彼。
嬉しい事があると笑顔で身体を揺らすよね。
見ててすごくわかりやすいなって思う。
「ところでなんだけど」
『…？』
帰りの車内、信号待ちの時に彼が口を開いた。
「俺ね、クリスマスから年末にかけてめちゃくちゃ仕事埋まってんのよ」
『え、あ、そっか。』
いや、そうだよね。
だって歌番組とか特番ばっかりだし。
ということは、来週から彼は大忙し…
「だから今日俺の家泊まってー」
『なんでそーなる！』
「A、俺ん家のベッド好きでしょ？」
寝心地良すぎて確かに好きだけど…って
そうじゃなくて！
『明日も仕事だし、服無いよ』
「じゃ、Aの家行く」
『ダメダメ！片付けてないもん！』
「えぇー、だって今年会えるの最後かもしれないんだよ？」
そんなキュルンとした目で言われても！
青信号になったことでその目は前方へと逸らされた。
それにより話は途中で終わり、沈黙のまま彼の家まで到着してしまった。
「俺の仕事上、記念日とか祝日とかに普通のカップルがしてるようなことが出来なくなっちゃうの」
『うん』
「だからせめて、一緒に居れる時間があるなら全力でAに時間を注ぎたい」
そんな事言ってくるクセに、絡めてくる指は遠慮がちで。
「だから泊まって？」
甘えた声でそうやって言う慎ちゃんは
飼い主に縋り付くワンコに見えた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - なつみさん» はじめまして！コメントありがとうございます！私の作品にたどり着き、読んでくださって嬉しいですう！他のも是非読んでください〜(^з^)- (2021年3月14日 21時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - はじめまして！アゲハさんの作品初めて読ませていただきました！可愛い犬な慎ちゃん最高でした！わら (2021年3月14日 21時) (レス) id: 6c81062883 (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» はじめまして！コメントありがとうございます！ホントですか泣嬉しすぎる滝。ツイッターありがとうございます！番外編楽しみに待っててください(´ε｀ ) (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - つばささん» つばさ様！どうもどうも！頻繁にコメントしてくださるのはとても嬉しいです(^-^)ありがとうございます！次回もうずキュンからの甘々でいきたいとおもいまっす(￣▽￣)ﾆﾔﾘｯ (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - はじめまして！完結お疲れ様です！アゲハさんの書く慎ちゃんの作品とても好きです(//∇//)このお話もいつも更新されるの楽しみにしていました^ ^Twitterもフォローさせて頂いたので番外編も楽しみにしています！！ (2021年3月14日 13時) (レス) id: 3125899134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年1月22日 0時
