貴方side ページ26
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「うまい！」
『ふふ、よかった』
私が作った料理たちが、彼の口へ吸い込まれていく
口に入れてからうまい！と言うまで
1秒も無かったんじゃないかってくらい
すぐに褒めてくれた。
バクバクと食べるからつい笑っちゃう。
『ねぇ、ゆっくり食べなよ』
「めっちゃお腹空いてんのよ」
『おかわりもあるよ』
「まじ！？食う」
きゅるんとした瞳で空っぽの器を差し出す彼。
おかわりしたものもさっきの勢いのまま食べるから本当にお腹すいてたんだなって。
『ご飯、久しぶりに人に食べてもらったかも』
もうずっと一人暮らしだし、
俊は私の家に1.2回しか来たこと無かったし。
ご飯振る舞うというか、そういうことを最近してなかったなぁと。
「もったいないな」
『ん？』
「こんな美味しい料理、人に食べてもらわないともったいない」
そう言ってご馳走様と綺麗に2杯目を平らげた慎ちゃんは、シンクにお皿を持っていく。
真面目なトーンで話す彼に、なにも言えずただその姿を目で追った。
そのまま戻ってきたかと思えば、彼はポケットから小さな箱を出した。
「あげる」
『なに？』
開けて？と言われて、受け取ったモノ
パカッと開いたソコには、ゴールドのリングが。
『え……』
「ふふ、男避け〜」
派手過ぎず、シンプルなデザイン。
だけど色んな服に合うような、そんなリング。
『男避けなんて心配ないよ』
「なぁんでよ、A絶対職場でモテるじゃん」
『モテてないよ』
いつそんな話した？
男避けなんて要らないのに、
だけど、すっごく嬉しい。
「右に着けてね」
『サイズ、ピッタリなんですけど』
「嘘！？まじ！よかった〜！」
なんと、薬指にジャストで入ったそれ。
サイズ知ってたの？って聞いたら
私が寝てる間にこっそり調べたと自慢げに話す。
『大事にする』
「ちゃんと毎日着けてね、じゃないと男避けの意味無いから！」
『だからそれは心配ないって』
「心配なの！」
少し怒ったような、ちょっと声を張った彼。
すぐにごめん、と謝ったけど
そんなに心配だったなんて…
「俺ね、あまり人に執着しないっていうか、俺がされるの嫌いだからやらないんだけど、でも、Aは違うの。」
Aには独占欲出ちゃうんだよね。ごめん。
慎ちゃんはそう言って、眉を下げた。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - なつみさん» はじめまして！コメントありがとうございます！私の作品にたどり着き、読んでくださって嬉しいですう！他のも是非読んでください〜(^з^)- (2021年3月14日 21時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - はじめまして！アゲハさんの作品初めて読ませていただきました！可愛い犬な慎ちゃん最高でした！わら (2021年3月14日 21時) (レス) id: 6c81062883 (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - さつきさん» はじめまして！コメントありがとうございます！ホントですか泣嬉しすぎる滝。ツイッターありがとうございます！番外編楽しみに待っててください(´ε｀ ) (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - つばささん» つばさ様！どうもどうも！頻繁にコメントしてくださるのはとても嬉しいです(^-^)ありがとうございます！次回もうずキュンからの甘々でいきたいとおもいまっす(￣▽￣)ﾆﾔﾘｯ (2021年3月14日 19時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - はじめまして！完結お疲れ様です！アゲハさんの書く慎ちゃんの作品とても好きです(//∇//)このお話もいつも更新されるの楽しみにしていました^ ^Twitterもフォローさせて頂いたので番外編も楽しみにしています！！ (2021年3月14日 13時) (レス) id: 3125899134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年1月22日 0時
