モリモト日記

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松「お前ら、早く教室帰れよ」
田「北斗！なんて酷いこと！」
ジ「ホントは嬉しいくせにぃ〜！！」
松「俺の顔見てみろ、そう思うか？」









田中くんとジェシーくんに絡まれた北斗くんは
相変わらずなご様子で。


いつもなら笑って見てるのに、そんな状況も今はイラッとしか思わない。









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「……立てる？」
『…ん』








今日、本当にヒドイ。
ずっと下腹部をギューって握られてる感じ？



慎太郎に支えられながら教室を出る。

2人になった所で、ガチトーンで心配する彼。









「結構重症じゃね？そんな酷いもん食った？」
『ねぇ、お腹壊してないから』
「え？」







ずっとお腹壊してると思ってた慎太郎に
月一のヤツって言えば、そっちかよ！！って叫ばれた。









「お腹痛いって言うからてっきり」
『うん、否定するのもしんどくて。』
「ごめんごめん。気づけなくて。え？でもいつもクスリ飲んでね？」
『今日、効き目悪い』
「まじ？」









私の腕を持っていた彼は、すぐさま手を腰へと移動させて摩ってくれる。

だっこしようか？って言われたけど
恥ずかしすぎるから止めた。









「寝とく？」
『うん』








保健室に入って、先生に事情を伝えると
すぐにベッドを空けてくれて。

私がベッドに潜って一息ついたのを確認すると、慎太郎は俺何しようかなー、なんて窓の外を見てる。









『授業受けないの？』
「え？だってAしんどそうだし、一緒にいた方が良くない？」
『でも寝るよ、私。』
「んー…じゃ、寝るまで居る。」








ベッドサイドに腰掛けて、お腹を撫でてくれる慎太郎。

あれ、こんな紳士だったっけ、、、



保健室の先生は、森本くん授業戻っていいよと言うけれど、








「寝かせるんでそれまで居ていいすかー？」







カーテン越しに言う彼。

先生も私達の関係を知ってるのか、彼氏やるじゃーん。なんてギャルみたいにイジってきて

職員室に用があるって颯爽と保健室から消えていった。









『ありがと、慎太郎。』
「ん？全然。」









付き合いたての頃、私が痛みに苦しんでた時は
動揺してバタバタと焦っていた彼だけど

今やそんなこと無く自然と、してほしいことをサラッとやってしまう様に。








「ちょ、一発ギャグ見て」
『え？……ふははは』








寝かせるって言いながら、笑わせてくる彼は
あとで先生に怒られてました。









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