慎太郎side ページ10
.
.
本当は北斗に伝えることなんて
必須ではないんだろうけど、
「実はさ、」
シンさんがAに対して
何をしているのか、
俺らが今なにをしようとしてるのか、
全てを北斗に話した。
俺らの関係の裏に、そんな事があったのかと
話を聞き終えた北斗は暫く呆然。
「ごめんな、こんな話」
松「いや……」
バツの悪そうにグラスに口をつける彼に謝れば
俺の方こそごめん、って
松「そりゃ、会うの怖いよな」
と、序盤のテンションとは真逆の
北斗は俺のことを気にかけてくれた。
「これ以上、Aが苦しまないようにしたいんだよね。」
松「社長の秘密ってそういうことだったんだな」
「………バレたら大問題だよなー」
どうっすかねー、と北斗に心配をかけまいと
わざとらしく言えば
松「全部言ってみたら？」
「……誰に？」
なにか考えた素振りをした彼は
Aちゃんの社長さんに、って
涼しい顔して言う。
全部って何を………？
言ってる意味がわからなくて
え？を繰り返す俺に対して
北斗は分かりやすく説明してくれた。
松「お前がどんだけ彼女のこと好きで離れたくないってこと、社長さんの秘密、事務所を移籍させてほしいこと。それらを全部言うんだよ」
いや…それを全部言ったって……
「言っても納得しないんじゃない？」
松「納得はしないだろうね」
特に、シンさんがAに対してやっている事は
何か映像とか証拠があるわけではない。
だから、事務所を辞めさせたいってことも
納得しないんじゃないかと。
Aと夕さんの証言だけじゃ
きっと下がらない。
Aの体に刻まれた痕を見せても
映像がなけりゃ、自分じゃないって言えるし。
俺の意見に対して、北斗は反論することなく同意する。
「じゃあ、なんで…？」
松「ボロは出るかもしれない」
北斗曰く、
俺が全てを話すことで、向こうも何か隠している部分を出すかもしれない。
AにTV出演させない理由とか
なんでもいいから、社長の本性を出せばこっちの勝ちだと。
松「慎太郎が色んなこと質問したらそのうちポロッと話すかもしれないじゃん」
あと、保険で滝沢くんにも言ってたほうがいいかもね。
その作戦を聞いた俺は、
北斗が頭いいことを改めて気付かされた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蝶-アゲハ-(プロフ) - まーさんさん» ありがとうございます！本当、私が思い描く慎太郎くんはイケメンの塊になりましたｗｗｗまた次回作まで楽しみに待っていてください！ (2020年9月13日 20時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
蝶-アゲハ-(プロフ) - リナさん» 幸せになって頂けたなら本望です。最後までお付き合いありがとうございました！次回作もお楽しみに！！ (2020年9月13日 20時) (レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます(´∀｀*)しんたろーくんイケメン過ぎです(笑)そしてお疲れさまでした！ (2020年9月13日 11時) (レス) id: 736362cb74 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - 更新されるたび幸せな気分になってました。お疲れ様でした。 (2020年9月13日 1時) (レス) id: 26344d9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2020年7月29日 0時
