住み込み ページ24
あれから数日後
彼は毎日忙しい日々を過ごしていたが
幾度となく、酷く酔っ払って帰ってくることがあった。
その度に気になって、彼のマネージャーさんに事情を聞くと
決まっていた仕事が急に無くなってしまったり
世に出るはずのものが出せなくなってしまったり
仲の良かった人間から裏切られたりと……
この入隊前の大事な時期に、彼がトラブルにあう事が重なってしまったのだそう。
｢ジェジュン？食事は？｣
JJ｢ごめん、いらない｣
それもあってか、彼はあまり食事をとろうとせず
みるみる体が痩せていってしまった。
さて……どうしようか。
もう猶予はない。
このまま何もしなかったら彼は倒れてしまうだろう。
彼の入隊までのスケジュールは、ギリギリまでつまっている。
不安定な心と体で行かせたくは無い。
千鳥足でさっさと寝室に行ってしまったジェジュンを追いかけて
そのドアをノックした。
すると中からいつもよりも小さな声で『なに？』と彼の声が帰ってきた。
｢ジェジュン？ちょっと話したいことがあって｣
ドア越しに私がそう言うと、少ししてドアが開いた。
JJ｢どしたの？｣
とても愛嬌のある日頃の彼からはかけ離れた表情
虚ろいがちな目は私と合うことはなく
アルコールが体に回って立つことが辛いのか
ドアに体を凭れさせていた。
｢ジェジュン？これは私からの提案なんだけど
嫌なら断ってくれて良いの｣
JJ｢ん？どんな提案？｣
｢うん。……明日から、住み込みで仕事させて貰えないかなって｣
JJ｢住み込み？｣
｢そう。これから入隊までは体もメンタルも大変なときだから
せめてほんの少しでも協力させて欲しいと思って｣
彼には近くに人がいないといけないと思った。
少し前はとても前向きな状況だったのに
今はとても不安定だ。
それは、彼がとても大事にしている仕事での
どうにもならない状況がそうさせてしまっている。
期限があるこの状況だからこそ
彼はそれにとても焦りを感じているのだと思う。
それに負けてしまわないように
救いたいと思った。
JJ｢明日から？｣
｢うん、そう。
ジェジュンが入隊中に住み込みになる予定だったのを、少し繰り上げたって感じかな〜｣
JJ｢……。｣
直ぐに返事をしてくれない彼をみて
自分は早まってしまったかと少し後悔をしていた。
すると
JJ｢明日じゃダメー｣
｢あぁ、じゃあ〜やっぱり入隊中からに……｣
JJ｢今日からにしてよ｣
そういって彼は笑った。
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みきぽん(プロフ) - １人ってほんっとに淋しい。『寂しいとウサギってしんじゃう』っていつも思ってる私です。←卯年じゃあないけど(-_- ;) (2020年4月22日 13時) (
レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ジェジュンをどうぞ、よろしくお願いいたします<(_ _)> (2020年4月21日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 入隊前は色々ありましたからね〜 (2020年2月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ガンバってるジェジュンが笑顔でいることの私たちの幸せとすでに祈りのような想い…ヒロインの心持ちに私の気持ちをたぶらせてしまって…切ないです (2019年11月27日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 心の拠り所、っていうんですかね。人の強さって、そんなのも影響するんではないかと。 (2019年11月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月14日 11時
