願い ページ23
『ありがとう』か……。
これまで沢山の人に『ありがとう』と言われた。
その一つ一つの『ありがとう』に、私は不安や自信のなさを溶かして貰ってきた。
そして身についていった『自信』と『強さ』は
私自身、これまで出会ってきた人達のお陰であると思っている。
目の前に居る彼もそんな中の一人には間違いなくて
けれど
今まで出会ってきた誰よりも、目の前に居る彼の雰囲気は
私にはとても儚く感じるもので有り
『ありがとう』の言葉でさえ、そのニュアンスの受け取り方次第で
急に不安になってしまうことがある。
｢ジェジュン？
世界中のあなたのファンも、そしてあなたのお母さんやお父さんやお姉さん達も。
それと、私だって。
皆あなたの無事を祈って、そして待っている｣
｢A……｣
｢何かして欲しいって望んでいるわけじゃなくて
ただ、あなたが笑ってそこにいてくれるだけで幸せなのよ？｣
｢……幸せ？｣
｢そう。
だから、あなたに幸せでいて欲しい。
皆に幸せをくれるジェジュンに、幸せでいて欲しい｣
姉のように、母のように。
例えるならば、これは母性なのだと思う。
時々寂しそうな背中を見る度に、胸が痛くなる。
当たり前のことを当たり前に経験してほしいと願うのは
そのせいだと思う。
彼がこの先歩んでいく人生で、孤独や寂しさは付いて回るだろう。
けれど、それに潰されてほしくない
負けてほしくない。
だから、強くなってほしいのだ。
JJ｢なんかちょっと泣きそうになっちゃった、俺｣
そういって微笑んで見せた彼の目に、小さく輝くものが見えた。
｢泣いても良いわよ？｣
ふざけてそう言うと、ジェジュンは
JJ｢男だから泣かない｣
そういって、ベーと舌を出した。
ふっと笑って私がお酒を一口飲むと
JJ｢そういうの。
時々ふとしたときに言ってくれるだろ？
凄く嬉しいんだよね。
Aの言葉は自然と体の中に入ってくるんだよ。
どうしてかな……。
俺が俺でいて良いんだって思える。｣
急に真面目な顔をして、そう言った。
｢そっか｣
JJ｢うん｣
グラスを片手に微笑みあった私達
とても心地の良い時間が流れていた。
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みきぽん(プロフ) - １人ってほんっとに淋しい。『寂しいとウサギってしんじゃう』っていつも思ってる私です。←卯年じゃあないけど(-_- ;) (2020年4月22日 13時) (
レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ジェジュンをどうぞ、よろしくお願いいたします<(_ _)> (2020年4月21日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 入隊前は色々ありましたからね〜 (2020年2月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ガンバってるジェジュンが笑顔でいることの私たちの幸せとすでに祈りのような想い…ヒロインの心持ちに私の気持ちをたぶらせてしまって…切ないです (2019年11月27日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 心の拠り所、っていうんですかね。人の強さって、そんなのも影響するんではないかと。 (2019年11月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月14日 11時
