空気感 ページ22
私には実際、弟が居て
ジェジュンにはお姉さんがいる。
育ってきた家庭環境がお互いに『姉』『弟』という意識をもたせて
こんなふうに空気感がしっくりとくるのかもしれない。
今回は性別を超えた関係性がもてたのかもしれないと
心の中で感じていた。
恋愛のような駆け引きは必要としない分、距離感には気を付けなければ
一瞬にして相手の信頼を失いかねない。
グラスの中で揺れる氷を見つめながら、今回はいつもより難しいことになるかもしれないと考えていた。
｢A？｣
｢うん？なに？｣
｢今何考えてた？｣
｢えっ？｣
カランと音をたてる氷を見つめていた私に、ジェジュンは声をかけた
｢ん〜……別になにも。ただぼーっとしちゃってた｣
｢っふ(笑)そっか｣
ふっと笑って、ジェジュンはお酒を一口飲んだ
｢俺、もっと入隊前は焦って寝る暇も無いほどなのかな？って思ってたんだけど｣
｢実際忙しいもんね｣
｢まぁね｣
ジェジュンは穏やかな顔で話しだした
｢精神的にさ、もっと大変なんじゃないかなぁ……って思ってたんだよ、漠然と｣
｢そうなんだぁ｣
｢うん。でもさ……なんて言うか、忙しいのは忙しいんだけど……落ち着いてるって言うか｣
｢精神的に？｣
｢うん、そう。
一つ一つ、丁寧に仕事が出来てるっていうか
信じられるというか｣
｢それは、他人を？｣
｢ん〜……ファンの皆とか、応援してくれる人達みんな。
俺を待っててくれるっていう自信みたいなもんと、安心感｣
｢安心感か……。｣
｢うん。なんでか不思議だけど……今は満たされてるんだよね、俺｣
そう言うと、ジェジュンは私を見て微笑んだ。
そっか……。
彼の自信はファンの人達によって強くなるものなのだろう
忙しくても、それに触れる時間をもつことは
彼にとって必要不可欠なものなのかもしれない。
｢そっか。良かった。
沢山の国のファンの皆に会いに行く事は大変だろうと思ってたけど
それで元気を貰ってるのね。
私も少し安心したわ、ジェジュンからそんな話が聞けて｣
ジェジュンにそう伝えると、少し微笑んだあと
私に言った。
｢Aが居てくれるからだと思う｣
｢えっ？｣
｢俺今一人じゃないもん。
家に帰れば綺麗にしてあるし、ご飯だって作っててくれて
それに、家を出るときは見送ってくれるし
帰ってきたら出迎えてくれるし｣
｢家政婦だもん｣
｢誰かが自分を待っててくれるってさ
凄く幸せなことだと思う。
ありがとう。Aが居てくれて良かった｣
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みきぽん(プロフ) - １人ってほんっとに淋しい。『寂しいとウサギってしんじゃう』っていつも思ってる私です。←卯年じゃあないけど(-_- ;) (2020年4月22日 13時) (
レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ジェジュンをどうぞ、よろしくお願いいたします<(_ _)> (2020年4月21日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 入隊前は色々ありましたからね〜 (2020年2月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ガンバってるジェジュンが笑顔でいることの私たちの幸せとすでに祈りのような想い…ヒロインの心持ちに私の気持ちをたぶらせてしまって…切ないです (2019年11月27日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 心の拠り所、っていうんですかね。人の強さって、そんなのも影響するんではないかと。 (2019年11月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月14日 11時
