涙 ページ19
CM『あの後……Aが居なくなった後。
僕もヒョンも会社に”Aを戻してくれるように”頼んだんだよ。
でもダメだった。
これは会社との契約だからって。
新たに契約を結ぶことも出来なかった。
会社としては、外部の人間との間に僕らとのスキャンダルが出たら困るからってね。
僕らがAに特別な感情を持っていることに気付いてた。
だからもう、契約はしないって』
｢そう。｣
良かった。
変に含みを持たせるような説明をせずに、キッパリと彼等を説得してくれた
私の望む結果だ。
CM『本当に悲しかったよ。
ヒョンも、相当こたえてた。
僕もヒョンも、外に出ればAに似たような人を目で探してて
もしかして日本に帰ったんじゃないかって、日本でも探そうとしたけど
やっぱり、ずっとこっちに居たの？』
日本でも……
やっぱり彼等はあの時、私の手掛かりを探し出そうとしていた
｢私は家政婦だから、また新しいお家でお仕事をしているの。
あの後からもずっとここで。｣
CM『そっか…。』
その後、チャンミンは少し黙り込んだ。
私は電話を耳に当てながら、そっとバンの方へ視線を向けた
今彼は何を考えているのだろうか
怒りだろうか、寂しさだろうか
それとも、もう特別思うようなことはなくなったかもしれない
私はただ、彼の言葉を待っていた。
CM『…………会いたかった、ずっと。
声を聞きたかった』
｢チャンミン……｣
やっと聞こえてきたのは、彼のとても低い声だった
CM『もう……会えないの？』
｢あなたの会社との約束なの。
それを破るわけにはいかないの。
私は仕事に誇りをもっているから｣
きっと分かってくれると思う、彼ならば
そう思った。
CM『……好きだよ、A。
そんなAが…………大好きだよ』
｢ありがとう。チャンミン｣
電話の向こうから、小さく鼻をすする音が聞こえてきた
とても心が痛い
CM『っ……やっぱりダメか(笑)
いや。ダメだと思って言ってみたんだけど。
やっぱりフラれちゃった(笑)』
｢っふ(笑)｣
ちょっと戯けてそう言った彼
CM『あのさ、A？
これはちょっと相談なんだけど』
｢うん？なぁに？｣
急に声のトーンを変えてそう言ったチャンミンは
半分冗談ぽく話し始めた
CM『ヒョンに見つかったら逃げるように』
｢えっ？(笑)｣
CM『諦めてないよ、ヒョンは』
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みきぽん(プロフ) - １人ってほんっとに淋しい。『寂しいとウサギってしんじゃう』っていつも思ってる私です。←卯年じゃあないけど(-_- ;) (2020年4月22日 13時) (
レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ジェジュンをどうぞ、よろしくお願いいたします<(_ _)> (2020年4月21日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 入隊前は色々ありましたからね〜 (2020年2月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ガンバってるジェジュンが笑顔でいることの私たちの幸せとすでに祈りのような想い…ヒロインの心持ちに私の気持ちをたぶらせてしまって…切ないです (2019年11月27日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 心の拠り所、っていうんですかね。人の強さって、そんなのも影響するんではないかと。 (2019年11月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月14日 11時
