海外からの電話 ページ17
あれから、彼は何か吹っ切れたかのように
どんどんとスケジュールを埋めていき
朝から夜中まで、休むこと無く働き続けていた
海外でのスケジュールも多く
彼と数日間顔を合わさないこともざらで
そんなすれ違いの中でも、彼の健康面を思い
食べられそうなものを毎回用意し、連絡ツールのメッセージなどで体調や心の健康を気にかけていた
そんなある日
『明日戻る』と、海外に居る彼からスマホにメッセージが届き
いつもより念入りに部屋の掃除をした後、食材の買い出しに出かけた
疲労がたまっているであろう彼に、少しでも体を休めて貰えるような優しいメニューをと思いながら
スーパーでひとつずつ食材を吟味してカゴに入れていく
そして、ゆっくり時間をかけて選んだものをレジに持って行き会計を済ませる
少し多めに買ってしまった食材を、お気に入りのキャスタ付きーバッグに入れて店を後にした
あれやこれや、頭の中で調理の手順を考え
時間を逆算しながらスケジュールをたてていく
”あれは時間がかかるから今日から仕込みをしてしまおう”
”これは明日の方が良いかもな……”
”それと……あれもあった方が良いな”
真剣に考えながら歩いて、次のお店に向かう
｢これ、100グラム下さい｣
『あいよー』
香辛料や調味料などを買い込み、またそれをバッグに入れて歩き出す
少し歩いたところでタクシーに乗ろうと
通りに向かい歩いていると、バッグの中のスマホが着信を知らせた
ディスプレイには、彼の名前
｢もしもし？｣
『もしもし、A？今何してんの？』
｢買いものよ｣
彼と電話で話ながら、少し端に寄って
落ち着いて話が出来る場所を探す
『明日は一日居てくれるの？』
｢そのつもりだけれど。ジェジュンが1人でゆっくりしたいのならば言って？｣
電話の向こうは彼の声しか聞こえない
きっと、ホテルの自分の部屋の中から電話をしているのだろう
『久し振りにAと呑みたいな〜と思って』
｢疲れてるんじゃないの？ゆっくり睡眠取らなくて大丈夫？｣
『ん〜……ちょっと話したくて、Aと。
最近ゆっくり話せなかったから』
また心配事でもあるのだろうか
ひょっとしたら、海外スケジュールの間
あまり良く眠れなかったのかも知れない
だとしたら、少し早めに彼と話す時間を設けた方が良いだろう
｢じゃあ、おつまみ用意して置くから。
ゆっくり呑みたいな｣
私がそう答えると、彼は『楽しみにしてる』と言った
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みきぽん(プロフ) - １人ってほんっとに淋しい。『寂しいとウサギってしんじゃう』っていつも思ってる私です。←卯年じゃあないけど(-_- ;) (2020年4月22日 13時) (
レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ジェジュンをどうぞ、よろしくお願いいたします<(_ _)> (2020年4月21日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 入隊前は色々ありましたからね〜 (2020年2月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ガンバってるジェジュンが笑顔でいることの私たちの幸せとすでに祈りのような想い…ヒロインの心持ちに私の気持ちをたぶらせてしまって…切ないです (2019年11月27日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 心の拠り所、っていうんですかね。人の強さって、そんなのも影響するんではないかと。 (2019年11月27日 14時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年5月14日 11時
