従兄弟の方のキム

テヒョンくんは ページ5

思わずそのまま見惚れてた

かっこいいなと思いながら


「美形だよね」

「はい、テヒョンくんの顔がイケメンすぎて今少し緊張してます」


その瞬間、テヒョンくんは顔をブンと背けた

吹いた、のか？

音的にも、テヒョンくんの反応的にも

え、なんか面白いことあった？

おどおどしている僕を見て、笑いながらテヒョンくんが


「ソンルが美形なの」


と言った

思わず目を開く

何処にツボったのか、さらに背中を丸くして笑ってる

支えきれなくなったのか、僕の肩に右手を置いてその右手の甲に額を置いた

僕の左肩に体重をあずけられる

苦しそうで楽しそうに揺れるその頭を、なんとなく撫でる

笑いがひどくなったのはなんでだろうか


「ねーえ、今更だけどさぁ、ソンルって呼んでいい？」


笑いながらでも、なんとか顔を上げてそう僕に言った

そういえばもう1回呼ばれてたんだっけ

まだ肩に手を置いてるから近いんだよね

またへんにどきどきする


「もちろんです、テヒョンくん」


こんな近い距離にいるの、なんだか心を許されたみたいでうれしい

体重まであずけてくれてる

そう思うと、自然と顔が崩れる


「やっと笑った」


笑いを収めたテヒョンくんが、僕の頭を撫でた

相変わらず、顔は近い

その後、クオズとして3人でわちゃわちゃすることが増えた

テヒョンくんは距離が近い

心を許してくれた証だと思うと、嬉しくてたまらない

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