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勇人さんに呼ばれ 入口側に戻ると、
たくさんの開店祝いの花に隠れていたのは
栗山さんと金子さん。
「栗さん!ネコさんも!どうしたんですか?」
L1「たまたまこっち来てたから開店祝いと思ってね」
L7「俺は普通にパシリだから」
「ネコさん絶対違うじゃないですか笑」
思わぬ来客に ちょっとだけ嬉しくなる。
G6「もし良かったら2人も店出てきますか?」
「え!それいいじゃないですか!出てくださいよ〜」
L1「もうそんな酒飲める体力ないよ俺、」
G6「俺も出るんすよ、お願いします!」
なんて言ってちょっとおちゃらけた勇人さんを見て
まぁ出てやるか くらいの雰囲気だったけど
急遽2人もお店に出ることが決定。
Alstroemeriaのスタッフ達も流れに押されてて、
今までに見た事のない、新しい始まりの予感。
そうして、いよいよお客様の御出迎え。
柄にもなく ピシッとしたスーツを着こなした
勇人さんがいつもの数倍かっこく見える。
新人くん達は 今日は私たちと一緒に見学らしく、
勇人さんや栗さん、泰示さん達と一緒に
入口に並んだ遥輝や卓さんを見て、
『すげぇな、』なんて言葉を漏らしていた。
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誰かが誘ったであろう、常連さんに加えて
新規のお客様らしき人達もチラホラ見えていて、まずまずの盛況ぶりに満足していると、
ステージの方では 勇人さんが開店の挨拶を丁度
終えるところで、『乾杯!』なんて掛け声と共に席に戻っていた。
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開店から数時間 店内を見回すとやっぱり
勇人さんの人気は圧倒的で、山口さんも
『やっぱり勇人には天職だなぁ』なんて笑っていた
地の利を得ることができない ネコさんや栗さんも
さすが、といった感じで 後輩くんたちの目も輝いていた。
それでも2人に引けを取らなかったのが遥輝と卓さん
さすが新宿NO.1だなぁなんて見ていた卓さんと、
ルックスだけではない何かも含めて、お客様を引きつける遥輝。
これだけ出来れば きっとこのお店は上手くいく、
いつの間にか私の中にも確証のない自信があった。
お父さんにも そう言われているような気がしたから
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作者名:富夢 | 作成日時:2018年8月17日 22時