◎西野真弘 ページ7
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「またね」
そう言って別れたからどのくらいたつのかな。
最近、ふと考えるようになった。
きっかけは単純。
俺のJR時代の同僚から、
「そう言えばさ、アイツ今関西行って京セラの最寄りで駅長やってんだよ」
という話をされたこと。
俺らが別れたのは、すれ違いとか嫌いになったとか、そんな話じゃなくて。
「将来一緒になるのは俺たちじゃないね」
「私もそう思ってた。」
そんな言葉を交わしただけで別れてしまえたほど、お互いの未来が考えられなかった。
ただそれだけ。
それでも、そんな話を聞かされたばかりに電車で通ってみたりして、先輩にも
「急にどうした」
なんて言われてしまう始末で。
別れたその年のドラフトで指名された俺はそれ以来Aとは
連絡なんか1度もしてなくて。
でもやっぱり、考えれば考える程まだ諦めが付いていなかったことを思い知らされる。
そんなある日のことだった。
いつも通りに電車を降り、改札を通ろうとすると、
その近くで泣いている男の子と困ったような駅員さんを見かけた。
よく見ると、泣いていた子は金子さんの子供で思わず声をかける。
「はる？」
そう呼んでから気づいた。
一緒にいた駅員は紛れもなくA。
あの頃から何も変わっていない姿が目に入る。
「A」
そう呼んでからちょっとだけ後悔した
「あのさ、こいつはるきって言って金子さんの子供なんだけどさ、」
大した話でも無いくせに、柄でもなくドキドキしてる自分がいて。
「迷子、とかだったら金子さんのとこ連れてこうか？」
俺がそう言うと、はるが
「にっしー！パパのとこ連れてって！」
って言ったからか、Aも
「ごめんね、真弘くん、申し訳ないけどお願いします」
「全然大丈夫だから気にしないで。後さ、ちょっもスマホだして。すぐ終わるから」
ついでのようにそう言うと申し訳ないような、そんな顔をする。
「いいから。ほんとに大丈夫か心配なんでしょ？」
ダメ押しのように話すと
「何から何までごめんね、」
そう話すA。
「ん、じゃあ着いたら連絡するから。
A」
「ん？」
「がんばれよ」
「真弘くんもね、」
そう言って歩き出す
もう1度、俺にチャンスをくれますか？
The chance for determination
( 決心のきっかけは )
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リリ - 富夢さんありがとうございます。 これからも頑張ってください! 応援しています! (2018年7月15日 15時) (
レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - リリさん» 了解しました！ (2018年7月14日 22時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - いつも読まさせていただいてます。リクエストでホークスの上林誠知選手のお話を書いて頂ければ光栄です!! (2018年7月14日 19時) (レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - びびさん» 了解しました！ (2018年7月14日 16時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - いつも読ませていただいています！リクエストでファイターズの玉井大翔選手お願いしたいです！よろしくお願いします(^^) (2018年7月14日 5時) (レス) id: 9cf6d66d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：富夢 | 作成日時：2017年8月1日 8時
