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◎浅村栄斗 ページ38











「「「「彼女が見にくる?????」」」」







珍しく朝からスマホを気にしていたと言われ、


「彼女くるから」


とそれだけ伝えれば、チームメイトは揃いも揃って、
この反応を示してきた。






俺からすれば、何でそれだけで驚いてるかさっぱりわからん。






「ちょ、それマジなの?暑さでおかしくなってない?」

「え、そもそも浅村さん彼女いたんすか!?」

「コイツと付き合うなんてとんだもの好きだな」

「なぁなぁどんな子なの?」

「あ!俺も写真見たいです!!」







先輩も後輩もここぞとばかりに質問責め。


もはや誰がどのセリフを言ってるか分からない。





めんどくさい質問に答えるのはやめよう、

そう心に決めて、


「高校の時のマネっすよ」


そう言うと、一同から


「「「「「はぁ????」」」」」


と非難される。




「お前、ずっと隠してたんか!」

「それはよくねえぞ、いつからだ!言え!」

「尚更顔見たいです!写真ありますよね?」





あれ、答えるべき質問ちゃうかったなこれ。

そんなことを考えていると、






幸か不幸か、練習から戻ってきた選手が更に1人。



俺のところからはイマイチ顔が見えなくて、

ちょっと体を伸ばして見てみると、

一瞬にして身体中に悪寒が走る。






「おい岡田!こいつ彼女いるの知ってたか!?」

「岡田さんも桐蔭っすよね!」



「彼女?誰や?」


「高校の時のマネさんらしいんすけど…」




「マネ……Aか!!!!」




ご名答!


なんてそんなこと言える余裕はない。




「Aちゃんって言うんすか?!」

「岡田さん、写真!写真ないんすか?」


「写真なんかより呼んでください浅村さん!」



こうなったらもう断るわけにもいかない





「わかったよ、」




観念してスマホを持ってロッカーの外に出る。


多分、君の困るような姿が安易に想像できるけど

今日だけは、そう思って電話をかける。



案の定、困ったようなAの声が聞こえるが、

どうやら来てくれるらしく、外で待っていると、



「ひで!」

と言う声と走って来たのか少し荒れている息。




「ん、ありがとな。」


そう言って手を差し出して、2人手を繋ぎ歩き出す。









ちょっと照れ臭いな〜とか、



みんなに今更何て紹介しようか考えながら歩き出す









きっといつまでも変わらないこの距離感。









Beyond the intersection








( 交わった道の先に )

◎大谷翔平→←◎鈴木誠也



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設定タグ:プロ野球 , 短編   
作品ジャンル:恋愛
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リリ - 富夢さんありがとうございます。 これからも頑張ってください! 応援しています! (2018年7月15日 15時) (レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - リリさん» 了解しました! (2018年7月14日 22時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - いつも読まさせていただいてます。リクエストでホークスの上林誠知選手のお話を書いて頂ければ光栄です!! (2018年7月14日 19時) (レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - びびさん» 了解しました! (2018年7月14日 16時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - いつも読ませていただいています!リクエストでファイターズの玉井大翔選手お願いしたいです!よろしくお願いします(^^) (2018年7月14日 5時) (レス) id: 9cf6d66d81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:富夢 | 作成日時:2017年8月1日 8時

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