I want to know

◎片岡治大 ページ26

．








思えば、君の涙はいつも俺のためだった。





自惚れてるだけなのかもしれない。






Aに言えば自意識過剰だよって言われるかも。









怪我をした時、巨人に来た時、ホームランを打った時



最後に涙を見たのはファンフェスタの時。









何度も何度も俺の為に流してくれた涙





でも、俺がAの為に涙を流したことなんて





もう何年も一緒にいるのに、多分一度もない。









それでも、俺はいつでも幸せで、もちろんそれは




自分のために泣いてくれるAがいるから。









「A」




「ん？やすくんどうしたの？」




「結婚、しませんか？」









伝えた時のAの顔は見ていない。



恥ずかしさと緊張で、押しつぶされそうだった。







いくら待っても返答がなく、Aを見ると




手で顔を覆って涙を流している。








「私なんかでいいの？後悔してないの？」






「するわけがない。俺がAを選んだ。」







そういうと、俺の棟に飛び込んで大声で泣き噦る。









もう二度と、君に悲しい涙を流させはしない。






笑顔を紡いでいける2人になろう。









Do not let sad tears flow






(悲しい涙を流させないように)

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