I want to know

◎中島卓也 ページ3

「たく、ホームランおめでとう。」


「ありがとう。」




そうです今日は中島卓也人生初ホームラン記念日。





たくが打った瞬間の私は見物だったらしい(西川談)




『だってAさんやばかったっすよ！マジでやばい！！』



やばいしか言わないしただひたすらに笑われるしとんでもない後輩だけど、



『今日は卓さんとご飯でも行ってくださいね。』



って2人きりにしてくれたことには感謝してますありがとう西川。



「ほんとにチームと行かなくてよかったの？」


「負けたしみんな大人しくしてるでしょ、多分」


「ふ〜ん」


「それに、俺は今日誘われても断ったけど？」


「なんで？？」


「せっかくやしAと居たいって思ったんだけど俺だけ？」




あざとい。首傾げて人の目見てとりあえずあざとい。



「卓、」


「どうしたと？」


「そういうとこ大好き」


「俺は愛してるけどね。」



シラフでよくそんなこと言えるなぁって。
でも下向いて見えにくいけど耳まで真っ赤で。、
ここまで素直に気持ちを伝えてくれる卓も珍しくて。



「Aにはいつも感謝しとるし、ありがと。」




いつもと違う卓に戸惑ってばかりいると急に抱き寄せられる。


「あの、さ。」


「ちょっ、耳元やめ、、て、くすぐった、」


「俺にはAだけやけん。」



そういって噛み付くようにキスをする卓を見て、
ああ、そういうことか、って。

付き合ってるとはいえど、チーム内でずっと一緒にいれるわけでもない。
卓も不安なんだろうな。って。








次第に何も考える余裕もないくらいに苦しくなってきて、卓の胸を叩くと、




「続きはホテル戻ってからな。」




そう笑う彼がいた。






There is only you.




( 君しかいない )

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