◎星知弥 ページ18
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危機感を持て！
山田さんも、坂口さんも、西浦さんも、みんな口を揃えて言う。
山田さんに至っては、
「これじゃあ慎吾さんもシスコン卒業出来ないわ」
とまで言う始末だ。
念願だった球団職員になってもうすぐ1年経つ。
お兄ちゃんのコネで入ったって言われるのが嫌で、
必死になって勉強して、無事球団職員に。
「お前、もっと危機感持つべきやで？」
ここに来てから何回この言葉を言われたのかもう分からない。
「星の気持ち報われんな〜」
って皆して何が言いたいのか私にはさっぱり。
悩んでても何も始まらない、そう思い、本人に聞いてみることにした。
「ねえ、とも。」
「何？どうかした？」
「私には危機感足りてないの？」
突然の質問に、一瞬 は？ と言ったような顔をしたが、
すぐにいつもの表情に戻り、今更それ聞く？ との一言。
「足りてないって言うかさ、欠乏してるよね」
「け、欠乏…？」
そう、欠乏。 そう言って、身近にあったソファーに押し倒される。
「まずさ、俺の彼女って自覚はあんの？」
「え？あるって」
は？それで と私の耳に届いた声は空耳か否か。
「じゃあさ、なんで他の男に抱きつくわけ？」
「えぇ、、何でって言われても…スキンシップ的な？、」
「は？そんなん要らないから。」
''お前が見るのは俺だけでいい''
そんな少女漫画みたいな一言とともに、
呼吸をするので精一杯のキスが降ってくる。
ここは神宮で、試合前。
登板日でないと言え、いつどこにスタッフやチームメイトがいるか分からない。
「ともっ、だっめ…！」
途切れ途切れになりながら発した私の一言も、
新たなキスで上書きされていく。
「他の人に抱きつくの禁止な」
「えっ…それはちょっと厳し…い…」
「そんなん自分で頑張れば良いでしょ」
それとも、と言ったともの顔が近づく。
「それとも、ここで気持ちよくなりますか？」
「…頑張ります。」
そんなことを言われてしまえば、頑張る他なくて。
「俺はA以外、興味ないから」
そう言い残して、練習に行ってしまう。
どこまでも自由で、どこまでもヤキモチ焼きで、
ずっと私の好きな人。
*
(A、星と何してたん？)
(山田さんニヤニヤしてるし分かって言ってますよね？)
雪さんリクエスト作品
Unchanged thoughts
( 変わらない思い )
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リリ - 富夢さんありがとうございます。 これからも頑張ってください! 応援しています! (2018年7月15日 15時) (
レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - リリさん» 了解しました！ (2018年7月14日 22時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - いつも読まさせていただいてます。リクエストでホークスの上林誠知選手のお話を書いて頂ければ光栄です!! (2018年7月14日 19時) (レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - びびさん» 了解しました！ (2018年7月14日 16時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - いつも読ませていただいています！リクエストでファイターズの玉井大翔選手お願いしたいです！よろしくお願いします(^^) (2018年7月14日 5時) (レス) id: 9cf6d66d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：富夢 | 作成日時：2017年8月1日 8時
