◎石川慎吾 ページ16
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「えっ、A！！？」
根津さんに名前を叫ばれたところで記憶が途切れた。
次に目を覚ましたのは自分の家とは違う天井が見える部屋。
「ん…起きたん？」
声のした方を見ると、私の寝ているベットの下から、布団にくるまった慎吾が見える。
「待って、何があった…？」
まだ働かない頭をフル回転させながら考えるも何も浮かばない。
「A、熱あったんよ38度くらいやったかな」
またやってしまった。
「試合は？」
「心配せんでも勝ちました。」
ほっと、一安心した。
これで倒れるのは何回目だろう。
そのくらいやらかしている自信がある。
「今回は根津さんいたから良かったけどな、ええか？」
「重々承知してます。」
前回は試合中にベンチ裏で倒れた。
その時は確かバヤシさんに運んでもらったっけ
そんなこと考えてたら、ふと水が飲みたくなって立ち上がろうとすると、
「は？待って寝ててくれへん？まだダメやって」
って必死で止めてくる慎吾。
心配性も度が過ぎてるけど、頭に貼られてる冷えピタも
サイドテーブルにある薬やフルーツも、全部準備してくれたんだと
考えると自然と頬が下がってくる。
「何欲しいん？持ってくるで」
こんな時だけだ、と割り切って水ちょうだい、ってお願いする。
シャワーも浴びてない(多分)私をベットに上げてくれた
それだけで奇跡に近い。
そう言えば私のスマホ、と思いポケットをガサガサすると、
少ない充電と、大量の通知があることを知らせるロック画面。
選手のみんなも裏方さんからよたくさんのメールや不在着信。
不覚にもちょっとウルッとした。
水を持ってきて、後ろから画面を覗き込んだ慎吾も、
「お前、愛されてんな。」
って。
「でしょ？羨ましい？」
「俺やって愛されてます〜」
そう言いながら抱きついてくる。
「風邪うつるからやめて。」
「ええやん。俺そこまで弱くないし」
「あれだけ体重落としたやつが何をいう。」
そう言うと、はいはい と言った感じでしぶしぶ離れて座る慎吾。
「ねえ、慎吾？」
「ん〜どうしたん？」
話しかけながら彼がいじるスマホのホーム画面を見ると、
この間勇人さんに撮られた写真で。
''やめてくださいよ〜'' って言ってたのにってちょっと嬉しくなる。
「いつもありがとう」
えりなさんリクエスト作品
To save you
( あなたを救う )
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リリ - 富夢さんありがとうございます。 これからも頑張ってください! 応援しています! (2018年7月15日 15時) (
レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - リリさん» 了解しました！ (2018年7月14日 22時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - いつも読まさせていただいてます。リクエストでホークスの上林誠知選手のお話を書いて頂ければ光栄です!! (2018年7月14日 19時) (レス) id: 4370d2c0ba (このIDを非表示/違反報告)
富夢(プロフ) - びびさん» 了解しました！ (2018年7月14日 16時) (レス) id: 2fb904d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - いつも読ませていただいています！リクエストでファイターズの玉井大翔選手お願いしたいです！よろしくお願いします(^^) (2018年7月14日 5時) (レス) id: 9cf6d66d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：富夢 | 作成日時：2017年8月1日 8時
