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七拾壱 ページ27





累「……分かった。お願いして良い?」


『うん。』



僕は少しだけ累から距離を取って、刀を鞘から抜いた。



型を使うって言っても一応剣術の一種だから刀使わないってのは出来ないんだよね。



ふぅと深呼吸して刀を握り直す。



『惑星の呼吸 肆ノ型 金の要』



これは一時的に自分の記憶に入り込む。



恐らく今、進行形で累は過去を見ている。



僕は刀を仕舞い、累の隣に行く。



思い出してる本人は十分、二十分でも現実、僕らが居るこの場の時間はたった数秒にしかすぎない。



多分そろそろ意識がこっちに戻ってくるはず。



累「……………………A」



開けた累の目には涙が溜まっていて止めどなく溢れて来ている。



累「……ぁぁ………僕……僕!父さんと母さんを…………この…………手で……ごめんなさい…………ごめんなさい…………!!」


『うん』


累「ごめんなさい……全部、全部僕が悪かったんだ……!
………………どうか、許して欲しい……でも、山程人を殺した僕は……!」


『うん……累。人を殺す事は許される事じゃ無い。
けど、それが間違ってるって気付いて謝る事が出来るのなら……きっと大丈夫。』


累「でも…………」


『人を殺したのも食べたのも昔の話。今は食べてないでしょ?大きな進歩だ。

罪は消えないけどちゃんと生きて償お?』


累「……ぅん……!……うん!!」









暫くの間累は泣き続けた。


過去を思い出して家族を大切に思ってちゃんと泣いて謝れるんだから人間と一緒。


いや、人間以上かもしれないか…世の中には感情を素直に出せない、出さない人間もいるから……。


累「僕、鬼にならない方が……」


『良かったって?』


累「…………うん。」


『まぁ、そうだよね。けどそしたら今僕はここで累と喋ってないし友達にもなれてない。』


累「……そっか。…………Aに合わせてくれた事にはあの御方に感謝だね。」


七拾弐→←お知らせっぽい奴



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廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (11月15日 9時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - この小説の続編から飛べませんか?無理なら、Googleとかから占いツクールを検索して弐から続編へ飛んでみてください! (5月28日 9時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品はもう全て見たのですがこの作品の参が見れなくて…どうしたら見れますかね…? (5月28日 0時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
Negro - 五拾漆の下らへんの部下の字が部活になっとるぞ!? (2020年5月8日 16時) (レス) id: 16e8b32db3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 五月雨雫さん» はい、ありがとうございます!すみません!五月雨雫さんの作品なのに・・・。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2019年11月22日 22時

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