第八話【三派閥】 ページ9
まさに、あの頭痛は面倒ごとの前触れだったということだ。
(これは、少々お灸を据える必要があるようですね……)
進路先というのは個人情報だ
教室内といってもそう、安々と口にして良いわけがない
こうして、教師は知らず知らずの内に命の危機に瀕しているのだった。
教師の言葉により教室が静まり返った直後、クラスメートの大半が笑い出した
そして、
｢こらアマ！！！｣
勝己が、机に向かって爆破を仕掛けてきた
想像に難くなかったので、しのぶは少し目を瞑るぐらいでやり過ごす。
｢没個性どころか無個性のてめェがあ〜、何で俺と同じ土俵に立てるんだ！！？｣
そんなことは、お構いなしに責め立ててくる勝己。
確かに、無個性がヒーロー科のしかも、あの雄英に入ろうとしているのだ
馬鹿にだってされる。
だが、こうまで言われて引き下がる程、しのぶは温厚ではない
皮肉たっぷりの笑顔と共に言いくるめてやろうとした時
｢ちょっと、爆豪君！しのぶ様に何て事言うのよ！！｣
一人の女生徒が勝己に批判の声を上げ、それに重なるように他のクラスメート
先ほど、しのぶに対して笑わず黙っていた者達の二分の一が批判を上げ始める。
｢おい爆豪、やめた方が良い！何されるかわかんねぇぞ！！｣
また、笑わず批判も述べなかった、二分の一の生徒達が怯えながら勝己に忠告をしだす。
しのぶが通っているここ、折寺中学校には派閥が有り、大きく三つに分布する。
しのぶを蔑ろにする者
しのぶを崇拝する者
そして、怯える者だ。
蔑ろにするのは主に勝己とその友人、しのぶの活躍を知らない者達
崇拝するのはしのぶの活躍、つまりフェンシングでの試合を見た者達
しのぶの試合を見た生徒は漏れなくほぼ、全員がフェンシング部に入っているので部員と言うことになる
怯える者はしのぶに弱味を握られ脅されている者達の事だ
可哀想とも言えなくもない。
こうして、三派閥が言い争い
果てには乱闘にまで発展し阿鼻叫喚とかす中
事の顛末を全て教師に託し、しのぶは教室を出て行くのだった。
このホームルームが終わった後
職員室でしのぶに正座をさせられ極上の笑みを向けらたまま脅されている教師の姿を目撃した者が居たとか居なかったとか……
しっかり、お灸は据えられたようだった
哀れ教師
自業自得だ。
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ムツキ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2022年12月14日 17時) (
レス) @page25 id: b50fa5a21f (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 面白いです！！続きを待ってます^^* (2020年6月9日 2時) (レス) id: 1862683d0e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃる - 早く続きが読みたいです〜(´・ω・｀) (2020年4月13日 23時) (レス) id: 0104fff50a (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - はい(≧▽≦) (2020年2月28日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
Chess - ありがとうございます!とても嬉しいです!更新は今頭の中でこねくり回してるので待っていて下さい(；´Д｀)更新する気は滅茶苦茶あります!!落ち着いたら亀更新再開しますので気長に待っていただけたら幸いです！！！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 1b7412e958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chess | 作成日時：2019年8月13日 1時
