第七話【進路希望】 ページ8
｢エー、おまえらも三年ということで！！｣
朝練も終わりホームルームの時間
担任の教師から気迫のある声が教室内に響く。
今から進路希望の紙が配られる
はずが、教師はあろうことかその紙をばらまき
｢だいたい、ヒーロー科志望だよね｣
言い切った
そうでない者がいたら一体如何するつもりなのか
だが、この教室にそんな者は一人も居なかった。
全員が教師の言葉を皮切りに各々の個性を発動する
一応、校内での個性発動は原則禁止なため教師が注意するが果たしてあの緩い言い方で聞く耳を持つ生徒は何人いるか……
零人だった。
�狹�(ヴィラン)��
個性を使い己の私利私欲を満たす犯罪者
特殊な能力が手に入った事で犯罪件数が爆発的に増加し、国の治安が荒れる中
そんな者達から国民を守るために、勇気ある人々が個性を駆使しヒーロー活動を始めた。
�爛辧璽蹇辞�
彼らは、公的職務に定められ活躍に応じて国から収入を、人々から名声を与えられる事となった。
しのぶも、クラスメートのように騒いだりはしないがヒーロー志望である。
個性を悪用し犯罪を犯す者はしのぶにとって鬼と同義
だからこそ、しのぶはヒーローを育てているヒーロー科に志望したのだ。
未だに騒がしい教室により一層大きい声が響いた。
｢せんせぇー、皆とか一緒くたにすうなよ！｣
爆豪勝己だ
両足を机に置きクラスメートを嘲笑うかのように勝己は言う。
｢俺はこんな�猖弩沈��甼Δ斑舂匹�底辺なんか行かねーよ｣
その言葉にクラスメート達は反感の声を上げる
しかし、教師の言葉により教室内は先ほどより一層ざわつくこととなる。
｢あー、確か爆豪は…�猴艮儿皚畛嵋召世辰燭福�｣
これを聞いた瞬間、しのぶは己の頭に鈍い痛みを覚え
前世でも用いていた笑みで隠した。
�猴艮儿眦�学校��
多くのヒーローを排出して来たエリート校であり
全国、同科目の中最も人気で難しく倍率は例年三百を越える。
教室内は未だに驚きが隠せず騒がしい
そんなおり、また勝己が声を張り上げ宣言する。
｢そのざわざわがモブたる所以だ！
模試じゃA判定！！
俺はウチ唯一の雄英圏内！｣
机の上に立ち己が如何に優秀かを見せ付ける
どう見てもヒーローらしからぬ行動だ。
まだ痛む頭の中
笑顔の裏で思っていると
｢あ｣
急に教師が声を上げ
｢そういやあ、胡蝶も雄英志望だったな。｣
しのぶは頭部が痛む理由を理解し
今日、人生で最大のため息を笑顔で隠す事となった。
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ムツキ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2022年12月14日 17時) (
レス) @page25 id: b50fa5a21f (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 面白いです！！続きを待ってます^^* (2020年6月9日 2時) (レス) id: 1862683d0e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃる - 早く続きが読みたいです〜(´・ω・｀) (2020年4月13日 23時) (レス) id: 0104fff50a (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - はい(≧▽≦) (2020年2月28日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
Chess - ありがとうございます!とても嬉しいです!更新は今頭の中でこねくり回してるので待っていて下さい(；´Д｀)更新する気は滅茶苦茶あります!!落ち着いたら亀更新再開しますので気長に待っていただけたら幸いです！！！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 1b7412e958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chess | 作成日時：2019年8月13日 1時
