第十五話【ヒーローとは】 ページ16
オールマイトは語った
平和の象徴は決して悪に屈してはならない
例え、傷を負っていようが病に侵されていようが皆が輝いたままの、笑顔でいたままの平和の象徴を望んでいる
そして、オールマイト自身も世の中の為に立ち向かう。
彼が笑うのはヒーローの重圧から
そして、自分の身にいつおこるかも分からない死の恐怖から己を欺くため
ヒーローというのは、プロというのは、いつだって命懸けだ、と
｢昔、似たようなことを言われたことがある。君はその人と同じく優しいね。｣
しのぶはオールマイトの言葉をただ静かに聞いていた
幼い頃、下した決断
姉の望みの間に入れた自らの望み
それが、ヒーローになることで有り大切な者達を守ることであった。
けれど、しのぶはヒーローを甘く見ていたのかも知れない。
だって、敵は鬼じゃ無いからーー
再生もしない
首を斬らなくとも倒せる
そんな風に思っていた
けれど、オールマイトを見て、聞いて、気付いた。
どんなに傷付こうとも、倒れようとも、敵に怯える人々を照らす光
それがヒーローであると
彼を見てしのぶは学んだ
(私は優しくありませんよ。オールマイト……ただ)
自分が何に成ろうとしているのかまるで分かっていなかった馬鹿な人間だーー
｢オールマイト、ありがとうごさいました。｣
オールマイトはキョトンとして何にお礼されているのか分からなかった
けれど、しのぶの顔を見てそれを忘れた
その顔はさっきまで向けられていたあの嘘の笑顔ではなく心の底からの笑みだった。
(なんだ……こんな表情も出来たのか)
しのぶの本当の笑顔を見てオールマイトは安堵の息を漏らす
だが、それも束の間
ボゥ…
と、商店街の方から爆発音が聞こえた
何事かと二人はフェンスに乗り出しそちらを凝視する。
すると、しのぶが気付いた
｢オールマイト、敵を詰めていたペットボトルは何処にあるんですか？｣
そう言われ、オールマイトは顔を青くする
｢まさか……｣
風船を拾い女の子に渡した場所は不運にも爆発が上がった、商店街だった。
また、電柱からオールマイトを探していたしのぶはオールマイトが商店街の方から、飛んでいくところを見ている。
そしてオールマイトのこの反応……
そこからの、しのぶの行動は早かった
青ざめているオールマイトの手を引き走り出す。
｢急ぎましょう。被害が出てしまう前に……｣
しのぶの顔から笑みが消えた
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ムツキ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2022年12月14日 17時) (
レス) @page25 id: b50fa5a21f (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 面白いです！！続きを待ってます^^* (2020年6月9日 2時) (レス) id: 1862683d0e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃる - 早く続きが読みたいです〜(´・ω・｀) (2020年4月13日 23時) (レス) id: 0104fff50a (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - はい(≧▽≦) (2020年2月28日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
Chess - ありがとうございます!とても嬉しいです!更新は今頭の中でこねくり回してるので待っていて下さい(；´Д｀)更新する気は滅茶苦茶あります!!落ち着いたら亀更新再開しますので気長に待っていただけたら幸いです！！！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 1b7412e958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chess | 作成日時：2019年8月13日 1時
