敷衍 -nexus- ページ20
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「ターゲットが爆豪に？」
「これは私の誤算。“別れた”っていうのがあの子の中で許せなかったんだと思う」
「え、どういうこと？」
「大好きなお姉様と付き合ったことだけでも罪深いのに、愚かにも別れたなんてなんて万死に値する、っていうね」
「あー……」
氷雨の本性を見た後なのでその心理の推定は簡単に納得できた。
それほどまでにAは後輩から慕われていたということだろう。
A本人も氷雨を嫌っているわけではなさそうなので、悪い子ではないと……思う。
「どうしようか策を練ろうとしたらタイミング悪くインターンの話がきちゃって。断るにも先生が話を進めちゃったから行くしかなくて。その間にこんな感じになっちゃって……」
まったく困ったものだよ……と唇を尖らせて愚痴を言っていた。
「俺さ、すっかり吹雪さんが爆豪を狙ってるのかと思ってずっと見張ってたんだけど」
「聞いてる聞いてる」
「え」
「インターン中なのに頻繁に
「……」
「中学の頃はここまでひどくなかったんだけどね。何度も『もう別れたからなんの関わりもない』って言ってるのに信じてくれなくて」
「そうだったんだ」
「なにも言わずに雄英に行って彼氏作ったのがあの子の不信感を増幅させちゃったのかな。まさか追いかけてくるなんて……」
だってもう会うこともないと思ったから、とちょっと冷たいことを言っていた。
「爆豪にもそのことを？」
「うん。説明した上で──と、どうしたの？ 勝己君」
繋がった手をクイッと引き寄せられ、Aはベッドへと体を預ける。
「……、A……」
「うん。いるよ、私はちゃんとここに」
「……寒ぃ」
「はいはい」
耳元で囁く爆豪に返事したAは申し訳なさそうに切島を振り返った。
「ごめん、切島君。勝己君が甘えたモードに入っちゃったから外してくれる？」
「お、おー」
別にいてもいいけど、とAは言うがきっと彼女がいない自分には目に毒だ。
あと、爆豪に知られれば爆破対象になりかねない。
何かあったら呼んでくれと言い残して切島は爆豪の部屋を出た。
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果断 -reminiscence-→←終息 -compensation-
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える - 昨日の晩から読み始めて一気に読み終わりました！！めっっっちゃよかったです！ファンになりました(´∀｀*) (2020年12月8日 18時) (
レス) id: 925912332c (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 夏雄はウチの名前と似てて、『夏』って呼ばれてたから、嬉しかった！！最高でした！お話も凄い良かったです！続きないのか少し残念…(笑)。 (2020年9月27日 20時) (レス) id: f425f990e3 (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - 22ページに親近感…！(名前的に)いつもながらとても面白いです！頑張ってください！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
玄人になりたい桃(プロフ) - す、好きです！！いつも陰ながら読ませてもらってました！！コメント失礼します！ (2020年5月18日 11時) (レス) id: 8c7ae1dbd2 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰ってます！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 21時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2020年5月7日 16時
