泰然 -intermezzo- ページ11
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合同授業が終わり、経営科は各自解散となった。
見学者はレポートとの作成のために席を立ち上がり、演習場から退出して行く。
Aの隣に座っていた女子グループも席を立ち、「さあ戻ろうか」とリーダー的存在の生徒が先導した。
その中の１人が演習場を見て「ん？」と首をかしげる。
「あれ？ ヒーロー科の１年生は残るんだ」
「反省会だって」
「ふ〜ん……ん？ 女の子が１人出て行った。爆豪君にくっついてた子だ」
「怪我でもしたんじゃない？」
「そんな感じには見えなかったけどね。それにしてもベッタリだったね〜」
「ちょ、ちょっと」
「……あ、ご、ごめんなさい、轟さんっ」
「え？ 何が？」
突然謝られたAはきょとんと返す。
クラスメイトたちのバツの悪そうな顔を見て、話半分に聞いていた会話を思い返して「ああ」と納得した。
「気にしてないから大丈夫だよ。気を遣わせちゃってごめんね。あ、私はもう少しここで内容をまとめたいから、みんなは先に帰っててくれていいよ」
「……わかった。みんな、行こうか」
１人になりたい、と含めた言葉を理解したクラスメイトはAを気にしながらも退出して行った。
他の生徒も用を済ませて退出し、この場にはA１人だけが残っていた。
「……私のことが好きって言ってたくせに」
零れ落ちたのは未練溢れる言葉。
かつて恋人だった人物とそれに寄り添うように隣に立つ人物を思い浮かべて吐露する。
「は〜あ。そろそろ怒っていいよね」
ため息をつきながら立ち上がり、虚空に向けて宣戦した。
「──ねぇ、勝己君？」
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える - 昨日の晩から読み始めて一気に読み終わりました！！めっっっちゃよかったです！ファンになりました(´∀｀*) (2020年12月8日 18時) (
レス) id: 925912332c (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 夏雄はウチの名前と似てて、『夏』って呼ばれてたから、嬉しかった！！最高でした！お話も凄い良かったです！続きないのか少し残念…(笑)。 (2020年9月27日 20時) (レス) id: f425f990e3 (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - 22ページに親近感…！(名前的に)いつもながらとても面白いです！頑張ってください！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
玄人になりたい桃(プロフ) - す、好きです！！いつも陰ながら読ませてもらってました！！コメント失礼します！ (2020年5月18日 11時) (レス) id: 8c7ae1dbd2 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰ってます！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 21時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2020年5月7日 16時
