□ あなたも私も ページ33
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「ポッキー、久々に食べたなぁ……」
芦戸からもらったポッキーを袋から取り出してポリポリと食べ進む。
最後の１本になった時、Aはふと思い出したように隣でスマホをいじっている爆豪を見上げた。
「かーつき君、ポッキーゲームをしよう」
「は？」
「ん、」
Aはポッキーのチョコ部分を口に咥え、逆の先端を爆豪に向けた。
「実は私、ポッキーゲームのルールを知らないんだよね。どうしたら勝ちなの？ そもそも勝負事なの？」
言葉を発するたびにポッキーがピョコピョコと動く。
咥えながらも器用に喋るAを爆豪はじ〜っと見つめていた。
「ほらほら」
「……」
爆豪は不快に目を細め、自分に向けられたポッキーに手を伸ばしてAの口から引き抜いた。
それから自然な流れで自分の口に放り込み、そのまま豪快に噛み砕いた。
「あ」
「……あっま」
「なんで食べちゃうのー！」
「よくこんなもん食ってられるな」
「もう！」
良い音を立てて咀嚼する爆豪をポカポカと叩く。
味の感想が心ないものであることも腹立たしい。
「最後の１本だったのにーー！ ──んむ、」
文句を言う口を黙らせるように塞がれた。
温もりを持った舌が唇をなぞる。
(……ふんっ)
口を開けろと要求してくるが、今はそんな気分じゃない。
唇を固く結んだまま頑なに拒否していると背中に手が回り、Aの制服を手繰り始めた。
これはヤバイ！と身を捩るが、両サイドからホールドされている状態なので、小さな抵抗しかできない。
すんなりと侵入してきた片手が肩甲骨をなぞり、ブラの金具を軽くつついた。
「ちょ、やめっ、んん……っ」
制止の言葉を発するために、思わず開いてしまった口から舌が侵入してきた。
「クク……ッ」
「！」
爆豪が喉を鳴らして笑った。
何もかも爆豪の思う壺だったらしい。
ちょっと悔しいので目を開けて睨みつけてやった。
すると服の下の手が指先でさするように、背骨を辿りながらゆっくりと降りていった。
「ふあ……っ」
ただそれだけなのにゾクゾクとした感覚が体全体に伝わっていく。
逃げるように背中を逸らしても、手は追いかけてくる。
(ああもう、意地悪……っ！)
それでも２人の唇が離れることはない。
そんな甘い時間をもう少し──……
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文月 - 初めまして。すごく素敵な作品でここまで一気に読んでしまいました！！絵もすごく好きです！！！ (2018年9月28日 11時) (
レス) id: 14f4662f66 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉 - リクエスト答えていただきありがとうございます。 (2018年9月16日 15時) (レス) id: efb6f4c834 (このIDを非表示/違反報告)
∞Aria∞(プロフ) - 絵のかっちゃん好きすぎる…夢主可愛すぎる…サイコー…… (2018年8月31日 20時) (レス) id: 77272a15db (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - ほんっとうに絵がお上手ですね！羨ましいです！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 388f25156a (このIDを非表示/違反報告)
瑠依(プロフ) - イラストが変わってるの凄く良いです！カーディガンのシチュも好きです！あとTwitterやってますか？ (2018年8月31日 0時) (レス) id: d76a55fa5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年8月10日 21時
