今日はちょっと無理です ページ21
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翌日、天気はいいが木枯らしが冷たい空気を運ぶ中、爆豪とAは病院を訪れた。
「え〜っと、状況的に勝己君をお母さんに紹介する流れなんですけど」
「ん」
「今日はちょっと無理です」
「あ？」
本日は健康診断があるらしく、「お見舞いに来てもらってもパタパタしてるから相手をしてあげられないかも」と言われていた。
また、家族以外に面会するには事前に医師の許可がいるらしい。
「ぱっと行って取ってくるから、勝己君は食堂で何か飲んで待ってて！」
──と、母親の病室がある病棟の方に歩いていった。
爆豪は言われた通り、食堂に向かう。
想像していたよりも広かった。
誰でも自由に使用できるらしく、看護師、患者、見舞客が食事をしたり休憩したりしていた。
自販機でコーラを買ってAを待っていた。
(遅ぇな……)
予想よりも時間がかかっている。
病室の前まで一緒にいけば良かったか……。
そう思っていたら、視界の端にクリーム色のカーディガンを着た白い髪の女がこちらに背を向けて座っているのが見えた。
なんだ、食堂にいたのか。
だったら探すなり連絡を寄越すなりすればいいのに。
(黙って待ってんなよ……)
見知らぬ場所で放置された苛立ちで、爆豪はその後ろ姿に強めに声を掛けた。
「オイ、用がすんだんだったら連絡くらいし──……」
「え？」
「……っ！？」
頭を鷲掴みにしようとして、間一髪のところで手を止める。
振り向いた人物はAではなかった。
「あら、あなたは……っ！」
固まる爆豪に笑顔を向ける人物。
歳は３０か４０代くらいだろうか。
Aが年を重ねたらこんなふうになるんじゃないか、なんて考えてしまうほど雰囲気が似ている。
「前にAが病院の前まで連れてきていた男の子ね！」
「は？」
彼女の口からAの名前が出てきて、さらに混乱する。
「誰かのお見舞いかしら？ 今日は健康診断があるから部屋を留守にする時間が多いものね。よかったら私とお話ししない？」
浮かせていた手を取られて、開いている正面の席へと促された。
状況を整理できない爆豪は素直に従う。
「はじめまして、爆豪勝己君。焦凍とAの母です」
穏やかな笑顔を浮かべる女性は、誰かによく似た好奇心溢れる瞳の向けて言った。
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文月 - 初めまして。すごく素敵な作品でここまで一気に読んでしまいました！！絵もすごく好きです！！！ (2018年9月28日 11時) (
レス) id: 14f4662f66 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉 - リクエスト答えていただきありがとうございます。 (2018年9月16日 15時) (レス) id: efb6f4c834 (このIDを非表示/違反報告)
∞Aria∞(プロフ) - 絵のかっちゃん好きすぎる…夢主可愛すぎる…サイコー…… (2018年8月31日 20時) (レス) id: 77272a15db (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - ほんっとうに絵がお上手ですね！羨ましいです！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 388f25156a (このIDを非表示/違反報告)
瑠依(プロフ) - イラストが変わってるの凄く良いです！カーディガンのシチュも好きです！あとTwitterやってますか？ (2018年8月31日 0時) (レス) id: d76a55fa5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年8月10日 21時
