父親と威嚇 ページ14
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ホークスのとんでもない行動力と、その後に乱入してきた爆豪の発言で病室内の空気は微妙なものとなっていた。
「……」
「……」
「……」
「……」
誰も何も言葉を発しない。
いつまでこの状態が続くのだろうか。
「……ホークス」
そんな中で静寂を破ったのは父のエンデヴァーだった。
彼は難しい顔でホークスを見る。
「Aはまだ高校１年だ。結婚はできん」
「マジっすか！？ 大学生くらいだと思ってました！」
２人のずれた会話に「そこじゃねぇ……っ！！」と、Aと爆豪は心の中でつっこんだ。
父親としてもっと相応しいセリフがあるだろうに。
きっと彼も動揺しているのだろう。
「じゃあ、卒業後に──……」
「ふざけんな、失せろ」
再びAに笑顔を向けるホークスに向かって爆豪が暴言を吐く。
「おやおや？ 君は確か体育祭の表彰台で恥ずかしい姿をさらしてた生徒じゃないか？」
「あ？」
「あれは笑わせてもらった。ヒーローって言うよりヒーローに捕まった敵と言った方がしっくり──……」
「──ホークスさん」
バチバチと見えない火花を散らす２人の間に、Aが割って入る。
「それ以上、勝己君を侮辱する言葉は私が許しません」
背の高い男を力一杯睨みつける。
体に冷気をまとわせて、余裕ぶっているホークスを威嚇した。
「A、やめなさい。ここは病室だ」
「…………ごめんなさい」
咎める父親の声で発動していた個性を抑える。
一応形だけでも謝罪を口にした。
(だって……)
一方的に爆豪を貶す言葉に我慢ならなかったのだ。
しゅん……と顔を伏せて口を閉ざした。
再び病室に沈黙が訪れる。
３人の様子を見つめていたエンデヴァーは、Aの隣にいる男を見た。
「爆豪勝己君……、だったか。焦凍と一緒に仮免の補講を受けていたな」
「……ぁ、──……っ、はい」
爆豪はエンデヴァーを前にして緊張を見せた。
ホークスに乗せられたとはいえ、『娘の彼氏』として相応しくない態度をとってしまったことに気づいたのだろう。
罰が悪そうな気まずい表情を浮かべていた。
何もかもが予想外。
そして想定外。
もっとちゃんとした形で紹介したかったとAは後悔する。
ぎゅっと口を引き結んでいる爆豪に、父親はある質問を投げかけた。
「君にとっての一番のヒーローは誰だ？」
「……は？」
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文月 - 初めまして。すごく素敵な作品でここまで一気に読んでしまいました！！絵もすごく好きです！！！ (2018年9月28日 11時) (
レス) id: 14f4662f66 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉 - リクエスト答えていただきありがとうございます。 (2018年9月16日 15時) (レス) id: efb6f4c834 (このIDを非表示/違反報告)
∞Aria∞(プロフ) - 絵のかっちゃん好きすぎる…夢主可愛すぎる…サイコー…… (2018年8月31日 20時) (レス) id: 77272a15db (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - ほんっとうに絵がお上手ですね！羨ましいです！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 388f25156a (このIDを非表示/違反報告)
瑠依(プロフ) - イラストが変わってるの凄く良いです！カーディガンのシチュも好きです！あとTwitterやってますか？ (2018年8月31日 0時) (レス) id: d76a55fa5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年8月10日 21時
