いたずらの顛末 ページ31
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数分後、轟がAの姿をした癒月を連れて職員室に訪れた。
用件は爆豪と同じ。
轟は「身長が違う」という微細な変化で気づいた。
どうやら体が変化しても身長は変わらないらしい。
並んでみると、確かに身長は入れ替わる前と同じだった。
「むぅ……。だったら初めから相談しておけば良かったね」
「……ですね。私たちこの数日間、何をしてたんでしょう……」
癒月──の姿をしたAは唇を尖らせ、A──の姿をした癒月は困ったようにため息をついた。
「……」
「……」
話し方、仕草が逆の２人を見て、爆豪と轟は微妙な表情をしていたとか。
＊＊＊＊
犯人が特定できたので、さっそく個性を使った生徒のもとに訪れた。
これで戻れる……と安心していたが、そう簡単にはいかなかった。
「──戻して欲しいなら別れて」
個性を施した犯人は悪びれる様子もなく、解除の条件を提示してきた。
さらには図々しくも「私たちとつき合って」と。
「……っ、舐めてんのかてめー！！」
「悪ぃが、冗談につき合ってる暇はねぇ」
いくらなんでも受け入れられるわけがない。
周囲に遠慮なくブチ切れる爆豪と、冷静に見えるが腸が煮えくり返っている轟。
「いいからはよ戻せや！！」
「俺たちがこうやって大人しく“お願い”しているうちに……な」
爆豪はバチバチと手の上で火花を散らし、轟は冷気と熱気を纏いはじめた。
「ちょ、ちょっ！ 勝己君、穏便に！」
「そうですよ轟君！ 落ち着いください……ね？」
Aと癒月は彼らを抑えるのに必死だった。
普段の演習では『自分本位でお互いを尊重しない』という不名誉な評価をもらっている２人。
なんでこんな時だけ息ぴったりなのだろうか。
「……い、いいの？ ２人が戻るかどうかは私次第──いえ、あなたたち次第だけど」
さすがに諦めるだろうか……と思ったが、こんな状況でもまだ強情に振る舞っている。
本人もこれ以上は分が悪いと分かっているだろうに。
「あ゛？ だったら……」
「力づくでさせればいい」
「ひィ……っ！！」
２人の怒りのボルテージは抑えられず、ついには個性をぶっ放す一歩手前にまでに達してしまった。
相手が女でも容赦ない。
恐怖を覚えた犯人は身を守るために個性を解除した。
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文月 - 初めまして。すごく素敵な作品でここまで一気に読んでしまいました！！絵もすごく好きです！！！ (2018年9月28日 11時) (
レス) id: 14f4662f66 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉 - リクエスト答えていただきありがとうございます。 (2018年9月16日 15時) (レス) id: efb6f4c834 (このIDを非表示/違反報告)
∞Aria∞(プロフ) - 絵のかっちゃん好きすぎる…夢主可愛すぎる…サイコー…… (2018年8月31日 20時) (レス) id: 77272a15db (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - ほんっとうに絵がお上手ですね！羨ましいです！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 388f25156a (このIDを非表示/違反報告)
瑠依(プロフ) - イラストが変わってるの凄く良いです！カーディガンのシチュも好きです！あとTwitterやってますか？ (2018年8月31日 0時) (レス) id: d76a55fa5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年8月10日 21時
