雪と炎のシンフォニー２【爆豪勝己】 (ページ43)

今日:67 hit、昨日:76 hit、合計:1,584,334 hit

結局のところページ43

.

ただの補足なので読み飛ばしてもらってＯＫです。

＊＊＊＊

教育実習生。
菊見催人(きくみさいと)２１歳。
雄英高校経営科を卒業後、大学の教育学部へ進学。

本人は『他人のやる気を引き出す個性』と言っていたが、本来の個性は『催眠』だということが判明した。

他人の目を見る、もしくは自分の声を聞かせることで、相手を催眠状態にかけることができる。
とても便利で恐ろしい個性。

この個性で生徒たちの士気をあげて『俺の周囲の人間にやる気を出させる個性』だど公言していたらしい。
Aの予想はほぼ当たっていた。

今回の教育実習において、自分の評価を上げる経営科のクラスを催眠にかけていた。
ゆっくりと、慎重に……時間をかけて。

しかし１週間ほど職場体験で授業に出ていなかったAには効果が薄く、菊見はそれが不満だった。
そこで試験対策にと補習を持ちかけて催眠の機会をうかがっていたが、理由をつけて断られる。
何度ためしても答えは同じ。

無理強いして誰かに相談されては困ると、深追いはしなかったが実習終了まで日がなくなってきた。
なんとか自分の評価を上げておきたくて、菊見は焦って今回の行動に出たらしい。

あの場で催眠をかけてしまおうと──

Aが催眠にかかればそれで良かった。
一瞬で済むはずだったのだ。

──爆豪が来るまでは。

教室に入ってきただけであれば、あとは素知らぬ振りで逃げれば良かった。

しかし爆豪の派手な登場でそうもいかなくなった。
破壊された扉は周囲の注目を引きつけた。
その被害の大きさから一番厄介な個性を持つ相澤まで呼んでしまい、捕縛されてしまった。

彼の計画は失敗に終わっのだ。

Aや爆豪の証言、クラスメイトの不明瞭な記憶から、彼の本来の個性が見破られることとなった。
使い方によっては悪となる個性として。

当然のことながら、菊見は厳しい処分を受けて雄英から追い出された。

.