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猫と遊んでいる最中、スマホの着信に気づいた夢主ちゃんは猫を地面に降ろして電話に出た。
「もしもし？──あ、すみません忘れてました！すぐ行きますっ！」
誰かからの呼び出しのようで、焦ったそぶりで電話を切った。
「ごめん、焦凍君。リカバリー先生のところにいかなきゃいけなくて。また後でね！」
「……ああ」
校舎の方へ走って行く夢主ちゃんを見届けた轟君は足元にいた猫を持ち上げた。
へ〜轟君も猫と遊んだりするんだ〜。
……え？こっちに来る？なんで？
と、考えているうちに轟君は私の目の前までやってきた。
「ほら」
「え？」
「触りてぇんだろ？」
「……うん」
差し出された猫を抱っこするように受け取った。
私の胸では支えが心もとないのかちょっと体勢が辛そうだった。
なんかごめんなさいね。
「最近よく見かけるんだよね、この子」
「うちのクラスメイトに会いにきてるんじゃねぇか？」
ああ、なるほど。口田君のお友達ね。
よく考えたらこのあたりはもうＡ組の近くだ。
寮と寮の距離は離れているが敷地はつながっている。
建物周辺を覆うように植えられている木々に沿って歩いていると、どこまでも進んでしまうんだよね。
「轟君は和楽さんとこんなところで何を？」
仲良く、２人で……ね。
含みのある視線で見上げると、“なんだよ”と不快に細めた目で返された。べっつに〜。
「俺は普通に寮に帰るところだ。和楽とは偶然そこで会った」
「へぇ……」
なるほど夢主ちゃんは帰ってくる轟君を待ち構えていたと。
健気だねぇ。
「それにしてもお前はかわいいねぇ〜」
「にゃおん」
「もふもふ気持ちいい……」
「楽しそうだな」
「ふふ〜」
この後、轟君と一緒にちゅ〜るをあげた。
食べ終わると満足そうに口田君の部屋のベランダに登っていったから、やっぱり口田君のお友達だ。
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明日羽(プロフ) - とても素敵な作品でした！意外な展開が多かったですがとっても面白かったです！！出来ればパスワード教えて下さると、嬉しいです (2022年8月14日 10時) (
レス) @page49 id: 671ce2cf6e (このIDを非表示/違反報告)
りか - パスワード教えてください。 (2022年8月11日 11時) (レス) @page49 id: bde2eebd6b (このIDを非表示/違反報告)
いのり - 面白かったです！続き気になるのでパスワード教えてください！ (2022年8月11日 1時) (レス) id: 11519c5148 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - できれば、パスワード教えていただけると嬉しいです (2022年8月10日 14時) (レス) id: 166c2e2938 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 私もパスワードを教えていただけると嬉しいです (2022年8月3日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2020年8月4日 21時
