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私の靴を人質に取った夢主ちゃんは「ついて来て」と、拒絶を許さない声色で校舎の中へと促した。
“はやく”と急かす視線は笑っているのにどこか冷たい。
に……、逃げ出したい！
でも私の靴は夢主ちゃんの手の中にあるのだ。
連れてこられたのはＡ組の教室だった。
午後はヒーロー基礎学で演習があると八百万さんが言っていたので、現在は誰もいない状態だった。
前の授業で使った教科書や出しっ放しの筆記用具が机の上にあるだけ。
「……」
何！？なんなのこの状況──！
私は夢主ちゃんの企みがなんなのかを余裕のない頭で考えることしかできなかった。
いや、本当待って。
私、なにかしたっけ？
あー……轟君に教科書貸したけど、それだけでこんな呼び出しみたいなまねする？
自分の机に軽くもたれるように立つ夢主ちゃんは、不思議な笑顔で私を真っ直ぐに見据えていた。
そして小さく艶やかな唇を動かしながら、自分の存在を指し示すように胸に手を添えた。
「私の名前は
「う、うん……。よろしく」
やばい。急展開すぎて声が震えてる。
「八千代さんには聞きたいことがあって──と、その前に。よっと！」
夢主ちゃんは教室の窓を開けて私の靴を勢いをつけて外に放り投げた。
はああ！？ちょっと、何してくれてんのよ！！
「あはは、ごめんねぇ。手が滑っちゃった」
誰が見ても全力投球だったわ！
わざとらしく笑顔で謝ったあと、表情を消して問いただすような声音で続けた。
「焦凍君とはいつから知り合いなの？」
「……いつからって、入学してから……少ししたくらい。知り合ったというか、マスコミの警報騒ぎの時にぶつかって……」
「ふぅん」
なになに？なんの探りを入れてるの？
いきなり轟君の話題に入ったってことは、あの放課後のことと関係があるってこと？
それよりも私の靴どうしてくれるのよ……。
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明日羽(プロフ) - とても素敵な作品でした！意外な展開が多かったですがとっても面白かったです！！出来ればパスワード教えて下さると、嬉しいです (2022年8月14日 10時) (
レス) @page49 id: 671ce2cf6e (このIDを非表示/違反報告)
りか - パスワード教えてください。 (2022年8月11日 11時) (レス) @page49 id: bde2eebd6b (このIDを非表示/違反報告)
いのり - 面白かったです！続き気になるのでパスワード教えてください！ (2022年8月11日 1時) (レス) id: 11519c5148 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - できれば、パスワード教えていただけると嬉しいです (2022年8月10日 14時) (レス) id: 166c2e2938 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 私もパスワードを教えていただけると嬉しいです (2022年8月3日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2020年8月4日 21時
