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昼休みが半分過ぎた頃、八百万さんは学級委員としての仕事があると先に席を外した。
おそらく夢主ちゃん絡みだろう。
振り回される方は大変だ。
「A」
まだ半分以上蕎麦が残っている轟君が私の名前を呼ぶ。
夢主ちゃんのことで責任を感じているのだろうそんな声で。
昨日のことはまだ誰にも打ち明けていないのだろう。
事情を知っている私と話がしたいとずっと視線が語っていた。
「和楽が出て行ったのは、昨日のことが原因なんだろうか……。将来のことも悩んでたみてぇだけど、やっぱり俺が、俺のせいで……俺はどうすればよかったんだ……」
罪悪感を感じて随分と自分を追い込んでるようだった。
「そうだねぇ。あの時、追いかけてそこで──……」
──告白しちゃったらまるくおさまったのに……と言おうとしてやめた。
なんだか轟君、まだ夢主ちゃんに惚れてるって感じがしないんだよねぇ。
じわじわ好きになるタイプかと思って観察してるんだけど、そんなに進展はないように見えるし。
「“そこで”……なんだ？」
「あ、えっと……もっとちゃんと話を聞いてあげてもよかったのかもねって」
「そう、だな……。和楽の話をもっと聞いて、アイツの気持ちも理解してやってれば、こんなことには……」
食事をするのも忘れてブツブツと独り言を漏らしながら真剣に考え始めた。
夢主ちゃんのことで頭がいっぱいになっているようだ。
私はそんな轟君を見て、まるで恋愛相談を受けている気分になった。
……あれ？もしかして、ここで轟君が夢主ちゃんを好きだと気づくんじゃない？
よく言うじゃない。失ってはじめてその存在の大きさに気づいたって。
「俺がもっとはやく、アイツのことを……」
轟君はそれっぽいことを呟いていた。
なるほど、ここからがスタートなのか。
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明日羽(プロフ) - とても素敵な作品でした！意外な展開が多かったですがとっても面白かったです！！出来ればパスワード教えて下さると、嬉しいです (2022年8月14日 10時) (
レス) @page49 id: 671ce2cf6e (このIDを非表示/違反報告)
りか - パスワード教えてください。 (2022年8月11日 11時) (レス) @page49 id: bde2eebd6b (このIDを非表示/違反報告)
いのり - 面白かったです！続き気になるのでパスワード教えてください！ (2022年8月11日 1時) (レス) id: 11519c5148 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - できれば、パスワード教えていただけると嬉しいです (2022年8月10日 14時) (レス) id: 166c2e2938 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 私もパスワードを教えていただけると嬉しいです (2022年8月3日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2020年8月4日 21時
