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私は興味のない本の背表紙を眺めながら緑谷君たちが立ち去るのを待った。
けれど彼らはなかなか本を決められずあーでもないこーでもないと意見を交わしていた。
はやくしてくれよ。
逆にここから動かない私が怪しいじゃないか！！
「あ、緑谷君に飯田君。ここにいたんだ」
「む？」
「和楽さんっ！」
緑谷君が口にした名前を聞いて飛び上がりそうになった。
なんか可愛い声がしたと思ったら夢主登場ーーーーっ！！
私は動揺を隠すため、とりあえず適当に手に取った本を開いてページに目を通しているフリをした。
立ち去りたいけどちょっと気になるんだよねぇ……。
夢主もまさか見ず知らずの生徒に話しかけるなんてしないと思うからちょっと盗み聞きさせてもらおう。
「女子はみんなでパソコンで調べ物するって言ってなかったか？」
「うん。でも私は本で調べ物する方が好きかなって、こっちにきちゃった」
「そ、そうなんだ……。そそ、それでっ、和楽さんもヒーロー資料コーナーにっ？」
「そうなの！爆豪君がこのへんに調べに行ったって上鳴君たちに聞いて、アドバイスしてもらおうかなって」
「へ、へ〜」
「でね。爆豪君見なかった？」
あれれ？轟君は？
轟君狙いじゃなかったの？
あー……もしかしてあれですか。
“ツートップに奪い合われる私♪”が目的ですか？
「ごめん見てない」
「そっかー」
爆豪君は目的の本をゲットしてどこかにいっちゃいましたよー。
行き違いになったのかな？
「ねえねえ、緑谷君は何について調べようとしてるの？」
「ぼぼ、僕はヒーローコスチュームの歴史について……」
「へー。ねえ、ちょっと見せて！」
「あの、ち、近っ」
「ん？ああ、ごめんね。つい……あれ？緑谷君、顔赤いよ？熱があるのかも」
「そそ、そんなことないよっ！」
夢主ちゃんは本を覗き込むためにわざと顔を近づけて、緑谷君の反応を楽しんでいるようだった。
おいおい、わかっててウブな子をからかってやるなよ。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
名無し32366号(プロフ) - 作者様のかく轟くんが凄く好きです！続編も気になるのでパスワードを教えて頂きたいです！ (2023年4月28日 23時) (レス) id: 032467b60d (このIDを非表示/違反報告)
AiRa - 作者さんの作品はほとんど全て読んでいて、シンフォニーや比翼連理も大好きな作品なのですが、1番好きなのはこの作品です！久しぶりに覗いてみたら続編が作られていて嬉しくてもう一度読み直してしまいました！7も気になるのでパスワードを教えて頂きたいです‼︎ (2023年2月19日 21時) (レス) id: 96b6d360b2 (このIDを非表示/違反報告)
白織(プロフ) - 凄く面白かったです！後編のお話がとても気になって仕方がありません。パスワードを教えてもらってもいいですか？ (2023年1月30日 8時) (レス) id: 28f10960e0 (このIDを非表示/違反報告)
Ally - 凄く面白いです！パスワード教えて頂きたいです😭 (2022年7月29日 23時) (レス) id: 2b36b77b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2019年5月16日 22時
