雪と炎のシンフォニー【倉庫】 (ページ9)

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…しないと出られない部屋２ページ9

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予想よりも難易度が何十倍も高そうなお題に、Aは緊張と羞恥で手が震え出した。
いやいや、この二文字だけでそこまで想像してしまうなんてはしたない！と自分で自分を叱りつける。

(……そ、そうだよね！まだアレだって決まったわけじゃないし！お題は『タスク』かもしれないし！ねぇ……？)

それは苦しい思い込みだと自覚している。
それでもそう思わないと、この先に進めない。

勘違いであってくれと願いながら、紙をずらして続きの文字を恐る恐る覗いた。

『ックス』

無言で燃やした。
見なかったことにしよう。
お題なんて、なかったことにしよう。

こんな部屋、個性を駆使して頑張れば出られるかもしれない。

(でも勝己君、手痛そうだし……)

もしお題をクリアしないと本当に出られないというなら覚悟を決めよう。
相手が爆豪だからまだ良かった。
いや、よくない。

いずれはそうなるだろうと思っているが、こんな馬鹿げたところでハジメテを経験するなんて気持ち的に嫌だ。

(あ～～～～！どうしよう……っ！！)

「オイ、さっきからなに１人でごちゃごちゃやってんだ」
「か、かか、勝己君っ」

いつの間にやら背後に立っていた爆豪に驚き飛び上がりそうになった。

「ン？なんだこの封筒」
「え！？」

爆豪はテーブルに手を伸ばす。
向かう先にはたった今、Aが燃やしたものと同じ封筒が置かれていた。
処分しても無駄なようだった。

「あ……ちょ、待っ──」
「ンだコレ……」

Aの制止も聞かず、『お題』と書かれた封筒を乱暴に開けた。
……最悪だ。

「──……チッ、面倒くせぇな。オラとっとと済ますぞ」
「とっとと済ます！？」

トットトスマス？
何を言っているんだこの男は。
しかもメンドクサイ！？

「あの、そんなに急がなくても……」
「あ？こんな胸くそ悪いところにいつまでもいてられっかよ」
「だだ、だからって！私のことも考えてよ……っ」
「は？」

爆豪はAの訴えに対して、「なに言ってんだ？」と眉を歪ませた。

「いいから、とっとと準備しろ」
「──わ……っ」

ある４文字が書かれた紙をAに向けて言い放った。

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さて、お題は何だったのでしょう？

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