ある春休みの日に３ ページ34
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立ち尽くす２人が見つめていたその場所は、爆豪がAと待ち合わせしていた場所でもあった。
「オイ、てめーの予定は」
「轟君と映画です。爆豪君は？ ……聞くまでもないと思いますけど」
「じゃあ聞くな」
目の前の光景から全てを理解した爆豪は、自分の考えが間違っていることを考慮して癒月に問いかけたが、返答はその考えを確証させるものであった。
恋人が男と腕を絡めて寄り添って笑っている。
まるで浮気現場を目撃した気分だ。
２人は兄妹なのでそこに恋愛がらみの感情がないことを知っているが、それを知らない人間には美男美女のカップルに見えるだろう。
爆豪はそれが我慢ならなかった。
「オイ！！ クソ女ッ」
Aを轟から引き離すため、腕を掴んで自分の方へと引き寄せて凄んだ。
「あ、２人とも！ おはよう〜」
「どういうコトだ！！」
「“どういうコト”、とは？」
「まさかコイツらと一緒に映画を観るとかじゃねぇだろーな！？」
「そうだけど？」
「は！？ そんなの聞いてねーし！！」
「ちゃんと言ったじゃない。“ペアのチケットを２枚くれた”って」
「……まさか」
２本の指を立てるAを見て、爆豪の頭の中にある数式が浮かんだ。
ペアチケット(１枚で２人分)×２枚＝４人分
Aは初めから４人で行くつもりだったのだ。
癒月が知らなかったのは単純に轟の怠慢だろうが、爆豪の場合は意図的に伏せられて伝えられていた。
いや、伏せられていたわけではなく、単純なミスリードに引っかかっただけだった。
「〜〜〜〜ッ、イッペン殺す！！」
「はいはい。もうすぐ時間だからあとでね。えーっと、飲み物買う余裕あるかな？」
「聞けよコラァッ！！」
Aは爆豪の暴言を受け流して時計を確認していた。
こいつらと映画だなんてまっぴらゴメンだわ！！と憤るも、Aに腕をホールドされながら映画館のある建物へと連れられていった。
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パチ麻呂(プロフ) - 続編うれしいです、作者様もどうかお身体に気をつけてください！ゆっくりでもいいのでずっと待ってます(;_;) (2020年5月8日 0時) (
レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 完結ですか？？この作品ものすごく好きだったので完結するのが悲しいです((泣)) (2020年3月5日 20時) (レス) id: 3aa825630d (このIDを非表示/違反報告)
鳳＊(プロフ) - えっ、、、イラスト美味すぎん、、、？作品内容もバリ良きだけど、イラスト書いている私からしてもこりゃ上手いわ……！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 63e109079e (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - お話は面白いし絵も素敵です。 (2019年10月24日 2時) (レス) id: 4b6f8d26fa (このIDを非表示/違反報告)
ツートップは神でしょ - すいません！轟さんバージョンの作品を見つけました！知らずに聞いてすいません・・・でもこのシリーズとっても大好きなのでこれからも頑張って下さい！！ (2019年5月8日 20時) (レス) id: 1be51e16a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年11月14日 22時
