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轟焦凍4 ページ34

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焦凍は妹が唇で触れた場所を撫でた。
ただの兄妹のじゃれあい。



爆豪からはものすごい勢いで反感を買うのだが、妹は懲りることを知らない。





(そういえば……)


いつの放課後だったか詳しくは思い出せないが、教室に忘物を取りに行った時だった。
妹と爆豪が唇を重ねている場面を目撃してしまったことがあった。


そっと立ち去れば良かったのだが、動揺して足音をたててしまった。


焦凍の存在に気づいた熾雪は「焦凍っ、あの……っ、えっと……」と顔を赤らめ、それを見た爆豪が「俺が浮気相手みたいな反応すんじゃねぇ!!」と怒鳴っていた。


その日は微妙な空気の中、3人で寮に帰ったことを思い出した。











クラスメイトが騒がしくはしゃぐ中、焦凍はソファーに身を沈めて目を閉じた。



思い浮かぶのはAの顔。


Aが目を閉じて個性を発動させた時、なぜかそのキスを唇で受けたくなった。
無意識に……いや、明確な意志を持って焦凍はAと唇を重ねた。


ただ、そうしたくて──……




触れた唇は柔らかくて……、一瞬だったけど心が満たされた。






でもそれは自分だけで、Aは唇を押さえて逃げてしまった。





(……悪ぃことしちまったな……)



後悔。
そして罪悪感。




あれからAには会えていない。
キスをした翌日に工房に向かえば、Aは早退したとクラスメイトが言った。



“相手が回復するのに必要な体力分、疲れが出ちゃうんですよ”




焦凍は少しのだるさを感じる程度だったが、Aにとっては大きな負担だったのかもしれない。


見舞いを兼ねて謝りにいこうかと思ったが、保健室から去って行くAの後ろ姿を思い出して躊躇した。




会ってもらえるのだろうか……と。




(会いてぇな……)




なぜ、そんな気持ちになるのか。
自分の心が分からない。





──焦凍にも恋の予感かな?



熾雪の言葉が脳裏を掠める。


(恋……? 俺が……?)


まさか……とその考えを振り払う。
しかし、「でも……」と別の自分が完全に否定させてくれない。








「轟さん、大丈夫ですか?」
「……」


肩を叩かれて目を開けると、八百万が心配そうに顔を覗き込んでいた。



「具合が悪いのでしたら部屋に戻って休まれた方が……」
「八百万」
「はい?」
「相談したいことがある」



焦凍はそう口にしていた。


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八百万百→←轟焦凍3



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設定キーワード:ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア , 轟焦凍   
作品ジャンル:アニメ
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ヨシ - 爆豪の方も、こちらの話も、好きです!更新頑張ってください! (12月5日 21時) (レス) id: 26236bbcfc (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 私癒月ちゃんの方が好きかもです。 是非続編希望します。この作品が、シリーズの中で一番好きです! (11月11日 0時) (レス) id: 949b3c86b7 (このIDを非表示/違反報告)
シャララデルモ - 完結おめでとうございますッス!絵がとても上手いんですね!羨ましいッス!新作も期待してますッス! (2018年8月9日 23時) (レス) id: ae0a67348a (このIDを非表示/違反報告)
秋葉 - 完結おめでとうございます!でも願わくば続編を希望します…!とてもおもしかったです!! (2018年8月9日 20時) (レス) id: 7efc50ba9d (このIDを非表示/違反報告)
まめこ - 完結おめでとうございます!イラスト可愛い!頑張ってください! (2018年8月9日 19時) (レス) id: c944c1b12f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作成日時:2018年7月21日 1時

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