爆豪の父親 ページ8
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男性は家の中に向かって大きく呼びかけていた。
(え？ え……？？)
もしかして、親切に案内してくれたのは爆豪の父親？
(似てない……っ。いや、まだ勝己君のお宅だって決まったわけじゃないし。もしかしたら『爆豪家』はこのあたり一体に数十件あるかもしれないし……っ！)
Aは混乱していた。
玄関の前で立つ男性は振り返り、「そんなところで立ってないで、こっちへおいで」と手招きする。
判断力の鈍っているAは誘われるがままに玄関へと足を進めた。
トントントン……と、階段を降りる足音が耳に届く。
そして────……
「なンか呼んだか、クソオヤ────…………は？」
爆豪が姿を現した。
父親の後ろにいるAを見て目を見開く。
それからどんどん眉間のしわを濃くしてAに近寄ってきた。
「てめ……っ、こんなところで何してやがるっ」
腕を掴まれそうになったAは、咄嗟に玄関の外まで後退した。
爆豪が伸ばした手はむなしくも空を切った。
「ンで逃げるんだよ……」
「……なんとなく？」
「……」
触れられるのはまずいととった行動は彼の疑いを濃くした。
爆豪は玄関に並べられていたサンダルを履き、外に出て素早くAの手を掴んだ。
途端に目つきが鋭くなる。
彼は気づいたんだろう。
Aの体温が通常の人間よりも低くなっていることを。
なぜ、そうなっているかも──。
「オイ、クソ親父。コイツに何したんだよ」
「えっ？」
爆豪はまず自分の父親を睨みつけた。
父親は息子から注がれる、敵意のこもった視線にきょとんと目を瞬いた。
「ち、違うのっ。小父さまは私を助けてくれたの！」
「あ゛あ？ “助けた”だぁ？」
「──あ、」
ぱっと口元を押さえる。
隠そうとしていたことがバレてしまった。
『熱かったから体を冷やそうとしてやりすぎた』で済む話だったのに。
Aが逃げるような行動をとったのも悪かった。
どういうことだと訴えかける視線が突き刺さる。
Aは気まずさで目をそらして黙秘した。
だというのに爆豪父は、
「あ、そうそう。警察に連絡入れとかないとだね。実際に被害はなかったけど不審者情報はいれておかないと……」
──と、スマホで１１０番通報しはじめた。
その発言を爆豪が聞き逃すわけがない。
「不審者、だと……？」
むしろ全てのピースが繋がったと言わんばかりに、眉間のしわを深めた。
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華 - 作者さまが、書かれている小説はとても面白くキュンキュンさせてもらってます！イラストも完璧で！ところで、雪と炎のシンフォニー6のパスワード教えてもらえないでしょうか？？ (2018年8月24日 17時) (
レス) id: 8f943258c6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭羅(プロフ) - いつも読ませていただいてます。作者さまが書いてくださってる爆豪くんがほんとに私の理想通りでキュンキュンが止まりません！(>_<)イラストも素敵です！これからも作品を楽しみにしています(^-^) (2018年8月13日 1時) (レス) id: 8f11b721e2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉#雅 - 続編楽しみにしてます。いつ投稿できそうですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bd7f78cad2 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - 回答して下さりありがとうございます！プロヒーロー編の先行公開も読ませていただきました！すっごく面白かったです！楽しみに待ってますね！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: deef7ae511 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - いつも楽しく読ませていただいてます！あの、質問なんですけど、その6のプロヒーロー編って、書いていただけるんですよね？気になっちゃって笑すみません… (2018年8月6日 13時) (レス) id: 329a268fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年7月7日 21時
