案内 ページ7
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Aと男性は住宅の中を歩いていた。
「お嬢さんは高校生くらいかな？」
「はい。１年生です」
「僕の息子と同い年だ」
なんて話をしながら、住所が示す(多分)場所へと案内してもらっている。
穏やかな雰囲気を持つ彼が父親なら、きっと息子の方も好青年なんだろうな……と思いながら会話を続けた。
男性は徐々に歩みを緩めて、周囲を見回してから足を止めた。
「メモに書かれていた住所で、番地の手前まではこのあたりなんだけど」
「いえ、充分です。……というより、もう見つかりました」
「え？」
このあたり、といわれた時に『爆豪』と書かれている表札が目に入った。
(やっと辿り着けた……！)
もうだダメかと思っていたので、目的地を目の前にしたAは感動していた。
「お手数をおかけしました。ありがとうございます、
「お役に立てて良かったよ」
深々と頭を下げてお礼を言えば、男性は照れたように首の後ろを撫でた。
「もう遅いからね……、何かある前に送り届けることができて良かったよ」
「遅い……。あ、あの！ 今何時ですか！？ すみません、私スマホを忘れてしまって……」
スマホを持ってこなかったAは、現在の時間を把握していなかった。
男性は腕時計を確認して「え〜……と、もうすぐ１９時だね」と告げた。
それを聞いたAはぴしっと固まる。
寮の門限を完全に破ってしまった。
何かあった場合、連絡をすれば大目に見てくれるが、スマホを持っていないAはどうすることもできない。
それに──
(こんな遅い時間に訪問するとか、非常識じゃ……)
「もしかして、この家に用が？」
爆豪の家を凝視していると、男性が指を差して尋ねた。
「はい。……でももう帰ります。約束しているわけでもないのに、こんな時間に伺うのは迷惑ですし……」
よく考えたら爆豪は家族がいる実家に帰省している。
わざわざAが心配して様子を見にこなくても、看病してくれる人がいるのだ。
(今日、私は何をしてたんだろう……)
自分の行動を顧みて肩を落とした。
大人しく帰って門限を破ったことを怒られよう。
「あの、差し支えなければ駅の方向を教えて……──」
「ただいまぁ。ママー勝己ー、どちらかにお客さんが見えてるんだけど〜」
(…………へ？)
男性はAが訪問を躊躇していた家の玄関を開けて、よく知る人物の名前を呼んだ。
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華 - 作者さまが、書かれている小説はとても面白くキュンキュンさせてもらってます！イラストも完璧で！ところで、雪と炎のシンフォニー6のパスワード教えてもらえないでしょうか？？ (2018年8月24日 17時) (
レス) id: 8f943258c6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭羅(プロフ) - いつも読ませていただいてます。作者さまが書いてくださってる爆豪くんがほんとに私の理想通りでキュンキュンが止まりません！(>_<)イラストも素敵です！これからも作品を楽しみにしています(^-^) (2018年8月13日 1時) (レス) id: 8f11b721e2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉#雅 - 続編楽しみにしてます。いつ投稿できそうですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bd7f78cad2 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - 回答して下さりありがとうございます！プロヒーロー編の先行公開も読ませていただきました！すっごく面白かったです！楽しみに待ってますね！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: deef7ae511 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - いつも楽しく読ませていただいてます！あの、質問なんですけど、その6のプロヒーロー編って、書いていただけるんですよね？気になっちゃって笑すみません… (2018年8月6日 13時) (レス) id: 329a268fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年7月7日 21時
