会いたい……けれど会えない ページ30
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３日間、Aは自室にこもって給仕服の調整をしていた。
何か作業をしていないとまた余計なことを考えてしまうので、それはそれで丁度良かった。
「ふぅ。とりあえず終わった……かな」
自分が担当する分の裾直しを終え、レース等の加工を加える作業が完了した。
「ん〜〜……」
Aは伸びをしてベッドに寝転がる。
この謹慎期間で気持ちは落ち着いた。
今ならまともに話を聞けるかもしれない。
しれない……が。
今思い返すと、話をしようとしている相手にとんでもないことをしてしまったと頭を抱える。
いくら周りが見えていなかったと言っても、あれはやりずぎだ。
(うぅ……、私、最低だ……)
会いにきてくれた。
抱きしめてくれた。
必死に訴えようとしていたので、何かわけがあったのだろう。
(……でも)
今更話を聞きますなんて都合がいいにも程がある。
会いたい……けれど会えない。
もしかしたらこの数日で愛想を尽かされたかもしれない。
そんな不安もあいまって自ら連絡を取ろうという気力はなかった。
あそこまで拒絶しておいて、引っ込みがつかなくなったのもあるが……。
「はぁ……」
横になっていた体を起こす。
悩みながら出来上がった給仕服を眺めていると、ひとつだけ何もしていないメイド服が目に入った。
「あ、忘れてた……」
肩の部分を持って広げる。
ふわりと裾が舞うが、そのメイド服はスカートの一部が焦げてしまっていた。
Aの個性で飛び散った火の粉のせいだ。
(……この件はまた皆と話し合おう……)
せっかく購入したのに申し訳ない。
トントン、とノックの音が部屋に響いた。
扉を開けるとクラスの女子生徒が立っていた。
「轟さん、今いい？」
「うん」
「これからランチラッシュの講義があるんだけど……」
クラスメイトたちはAにとても気を遣ってくれている。
爆豪とのこともあえて触れないでいてくれた。
彼女もAが寮から出たがらない理由も察しているので、こうやって言ってくれているのだ。
「あ、うん。行く」
これ以上迷惑をかけるのは気が咎めるし、A自身もランチラッシュの講義に興味があった。
「家庭科室だよね？」
「うん」
「ありがとう。準備できたら行くね」
さすがに部屋着で校舎には入れない。
制服に着替える過程でカーディガンを着ようと探したが、自分の手元にないことを思い出して、少し寂しくなった。
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華 - 作者さまが、書かれている小説はとても面白くキュンキュンさせてもらってます！イラストも完璧で！ところで、雪と炎のシンフォニー6のパスワード教えてもらえないでしょうか？？ (2018年8月24日 17時) (
レス) id: 8f943258c6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭羅(プロフ) - いつも読ませていただいてます。作者さまが書いてくださってる爆豪くんがほんとに私の理想通りでキュンキュンが止まりません！(>_<)イラストも素敵です！これからも作品を楽しみにしています(^-^) (2018年8月13日 1時) (レス) id: 8f11b721e2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉#雅 - 続編楽しみにしてます。いつ投稿できそうですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bd7f78cad2 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - 回答して下さりありがとうございます！プロヒーロー編の先行公開も読ませていただきました！すっごく面白かったです！楽しみに待ってますね！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: deef7ae511 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - いつも楽しく読ませていただいてます！あの、質問なんですけど、その6のプロヒーロー編って、書いていただけるんですよね？気になっちゃって笑すみません… (2018年8月6日 13時) (レス) id: 329a268fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年7月7日 21時
