-爆豪勝己- ページ25
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爆豪は納得のいかない顔で経営科の寮を見上げていた。
連絡の取れないAに直接会いに行こうとしたところ、『寮生以外の生徒は立ち入り禁止』と門前払いされてしまったのだ。
ライバルの偵察を恐れた１年Ｉ組の寮は、本日より文化祭が終わるまでその体制を貫く意向を提言した。
他の寮も似た感じで、特にヒーロー科にはアタリがきつい。
(くそ……ッ、なんでこんなことに……っ)
爆豪は切島から気まずそうに手渡されたカーディガンとネクタイを強く握り込んだ。
＊＊＊＊
すべての原因は自分の不用意な言動だった。
それは自覚している。
しかしそれはAが考えているもとはまったく見当違い。
その誤解を早く解きたいのに、そうさせてもらえない状況にイライラが積層していく。
麗日と２人きりでいた場面を見られて動揺したのも確かだ。
その態度がAの不安を煽ったことも納得できる。
だからすぐに弁明しようとしたのに……。
目の前に広がるのは一面の氷壁。
白く冷たい空気が自分たちを包んでいた。
とにかくその氷をどうにかしようともがいた。
教室の温度が下がる中、何度も無理矢理に爆破を引き起こし、分厚い氷を砕こうと試みる。
しかし思ったほどの威力は出ず、教室から出ることは叶わなかった。
やっと解放されたのは轟によって溶かされた後。
それからいくらAに電話をかけても繋がらず、ついには電源を落とされてしまった。
ならば直接会いに行くしかないと行動すれば、Aの部屋どころか寮にも入らせてもらえない。
「文化祭まで寮から出る気はないって……」
最後に顔を合わせたという切島を問い質せば、とんでもない言葉が耳に届いた。
「──ンだと！？」
「待て爆豪！ 切島に当たるな！」
「俺らだって説得したって！！」
胸ぐらを掴み怒りをぶつけようとしたが、教室から出るために酷使した手のひらが痛んで反射的に手を離した。
「でもさ……」
瀬呂が言いにくそうに、でも言わなくてはという意志をもって口を開いた。
「Aちゃんの話を聞くからに、悪いのは爆豪だぜ？」
「……っ、だからあれは……────チッ」
コイツらに話しても意味がない。
どうにか本人に直接伝えることができたら──……
(ンでこんなことになんだよ……っ)
その言葉ばかりを頭の中で繰り返した。
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華 - 作者さまが、書かれている小説はとても面白くキュンキュンさせてもらってます！イラストも完璧で！ところで、雪と炎のシンフォニー6のパスワード教えてもらえないでしょうか？？ (2018年8月24日 17時) (
レス) id: 8f943258c6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭羅(プロフ) - いつも読ませていただいてます。作者さまが書いてくださってる爆豪くんがほんとに私の理想通りでキュンキュンが止まりません！(>_<)イラストも素敵です！これからも作品を楽しみにしています(^-^) (2018年8月13日 1時) (レス) id: 8f11b721e2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉#雅 - 続編楽しみにしてます。いつ投稿できそうですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bd7f78cad2 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - 回答して下さりありがとうございます！プロヒーロー編の先行公開も読ませていただきました！すっごく面白かったです！楽しみに待ってますね！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: deef7ae511 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - いつも楽しく読ませていただいてます！あの、質問なんですけど、その6のプロヒーロー編って、書いていただけるんですよね？気になっちゃって笑すみません… (2018年8月6日 13時) (レス) id: 329a268fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年7月7日 21時
