後夜祭の裏で２ ページ47
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お互いの口を繋いでいた氷はすぐに溶け、ただのキスに変わっていた。
冷たくなっていた口内は次第に熱を帯びていく。
「ん……、は」
「……ん」
舌を絡ませて、深い口づけへと変わる。
氷で薄まった唾液はどちらのものか分からないほど混じりあい、口の端から溢れそうになっていた。
今はAが爆豪を見下ろしている体勢。
キスの感覚に支配されていくうちに体の力が抜け、自身を支える腕の力が弱まっていった。
ついには下になっている爆豪に体重を預ける形になる。
当然、Aの胸にある柔らかい膨らみは爆豪の胸に押しつけられていた。
気にするなという方が無理だ。
「──チッ」
「きゃ……っ」
己の理性を働かせながら爆豪は唇を離してAの肩を掴み、くるりと勢いをつけてベッドの上を半回転した。
Aが仰向けになり、爆豪が覆い被さる体勢へと変わる。
密着部分がなくなって自身も少しは冷静になれたかと思ったが、逆効果だった。
顔を見たら余計に歯止めが利かないと思い、下に目を逸らせば“あるのも”のが目に入ってきた。
「……」
Aはメイド服のままだった。
それはまだ良い。
問題は“下にジャージを穿いていなかった”ことだ。
つまり爆豪は勢いでめくれ上がったスカートの中を見てしまった。
純白に繊細なレースでサイドを彩る、高校生にしては大人びたデザイン。
つい凝視してしまうのも無理はない。
「あっ、ちょっと……っ」
Aは派手にめくれているスカートを慌てて両手で整える。
まさかの事態に顔は真っ赤に染め上がっていた。
「なにするの、もうっ！」
「……お、おめーこそ、なんで下穿いてねーんだよ！」
「…………このメイド服、処分するから最後に勝己君に見せてあげようと思って……」
驚かせようと先に脱いでいたのが間違いだったと呟く。
Aは恥ずかしさでスカートを抑える手に力を入れる。
その腕は胸を横から押し上げる形となっていて、さっきまで爆豪に押しつけられていた膨らみが目の前で強調された。
「えっと……勝己君？」
「……」
「どいて欲しいな〜……なんて」
メイド服を着た彼女が恥ずかしそうに顔を赤らめている。
潤む瞳にうっすらと涙を浮かべ、キスで濡れた唇は色っぽい。
そんな状態でAは控えめに笑ってお願いした。
対する爆豪は……──
据え膳食わぬはなんとやら……、という言葉の意味について考えていた。
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華 - 作者さまが、書かれている小説はとても面白くキュンキュンさせてもらってます！イラストも完璧で！ところで、雪と炎のシンフォニー6のパスワード教えてもらえないでしょうか？？ (2018年8月24日 17時) (
レス) id: 8f943258c6 (このIDを非表示/違反報告)
蘭羅(プロフ) - いつも読ませていただいてます。作者さまが書いてくださってる爆豪くんがほんとに私の理想通りでキュンキュンが止まりません！(>_<)イラストも素敵です！これからも作品を楽しみにしています(^-^) (2018年8月13日 1時) (レス) id: 8f11b721e2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠嘉#雅 - 続編楽しみにしてます。いつ投稿できそうですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: bd7f78cad2 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - 回答して下さりありがとうございます！プロヒーロー編の先行公開も読ませていただきました！すっごく面白かったです！楽しみに待ってますね！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: deef7ae511 (このIDを非表示/違反報告)
四宮 - いつも楽しく読ませていただいてます！あの、質問なんですけど、その6のプロヒーロー編って、書いていただけるんですよね？気になっちゃって笑すみません… (2018年8月6日 13時) (レス) id: 329a268fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年7月7日 21時
