■ 落とし物 ページ20
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爆豪と緑谷の謹慎が明けて数日が経った。
Ａ組は校外活動──ヒーローインターンが行われるかどうかという状況に落ち着かない様子だった。
昼休みもあと少しという時間、Ａ組にある人物が訪れた。
現在、その人物と爆豪が視線の間で火花を散らしている。
「てめー……何しにきやがった！？ 用がねーならとっとと失せろや！！」
「やだなぁ……、別に君に用があるわけじゃないんだけど」
爆豪に煽りをかけてたのは、Ｂ組の物間寧人だった。
彼は爽やかに微笑みながら挑発的な視線を向ける。
その仕草がまた、爆豪を苛立たせていた。
「んじゃ、こっち見てくんなや！」
「やだねぇ変に自信過剰なやつって……、見てて痛いなぁ」
「あ゛あン！？」
爆豪の凄みのある声にも臆さず、「まあいいや」と物間は口元に笑みを浮かべた。
それから生徒たちに見せびらかすように、“あるもの”を掲げた。
「これをそこの廊下で拾ったんだけど」
人差し指と中指に挟まれているのは雄英高校の生徒手帳。
顔の横でひらひらと振りながら、優越感を抱いた表情で教室内を見回していた。
「誰のカナぁ、気になる？ 気なるなら頭を下げてお願いしてごらんよおおぉ！」
「やめんか！！」
「がは──っ」
物間がその場に崩れ落ちた。
背後には手刀を構えた拳藤がいて「まったく……」と呆れた表情で呟いた。
物間の手から離れた生徒手帳は重力に従って床に落ちた。
──と同時に、中に挟まっていたものが散らばった。
それらを見て、その手帳が誰のものなのかクラスメイト全てが理解した。
「Aさん……」
「らしいといえばらしいですが……」
「マジかよ……」
近くにいた緑谷、八百万、上鳴が順に声を漏らす。
中を確認せずとも分かる。
手帳の持ち主は轟Aだ。
それを決定づけたのは、床にばらまかれた轟焦凍の数枚の写真。
Aとツーショットのものもあれば、視線やピントが合ってなかったりと明らかに隠し撮りのものまであった。
緑谷が１枚１枚丁寧に拾い上げていると、その中に硬い感触の物があった。
写真にまぎれていたそれを拾い上げて目を見張る。
「こ、こここ、これって！！」
「なになに？ どうしたの──ええ！？」
覗き込んだ芦戸も同様に驚いていた。
「これって……ヒーロー活動許可仮免許証だよね！？」
「………………え、ええええええぇっ！？」
一瞬の沈黙の後、教室内に驚きの声が溢れかえった。
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来冠菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！お互い片思いだと思ってるかっちゃんと妹ちゃんが可愛いです番外編もひたすら可愛いですんんん！！！更新頑張ってください！！ (2018年6月14日 20時) (
レス) id: 1227e26ad4 (このIDを非表示/違反報告)
くろしば - パスワードはつけないでー!という意見に賛成!少しでも多く先生の作品を見たいのでおねがいします!! (2018年6月11日 21時) (レス) id: f11d3744b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - おぉ、同じ名前の人が……あ、そうそう…今回もまたまた面白いです！頑張って下さい！！！！ (2018年6月10日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ - パスワードつけないでください〜〜 (2018年6月10日 19時) (レス) id: bdf11d6919 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - え！パスワードはつけないでください！見れなくなっちゃう！！_:(´ﾛ`」 ∠):_ (2018年6月9日 20時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年6月7日 21時
