■ 緑谷出久の困却 ページ17
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仮免の試験を終えて翌日のこと。
前日の夜に問題を起こした緑谷は寮内謹慎を言い渡され、罰掃除をしていた。
(はぁ……、授業内容に遅れてしまう……)
共用スペースの床に掃除機をかけながら、思わずため息が出る。
同じく謹慎中の爆豪は苛立ちながら箒で細かいところの埃をとっていた。
和気藹々としているのも変な話だが、ピリピリとした空気と沈黙が気まずい。
(こんな状況で３日間、過ごすのか……)
自分がしでかしたことが原因なので仕方がないが、この空気はどうもきつい。
昼近くになろうとしていた頃、寮の入り口から誰かが入って来た。
先生が様子見にきたのかと背筋を伸ばして構えたが、やってきたのは意外な人物だった。
「どうも〜」
「え、Aさん！？」
ひらひらと手を振りながらAが入ってきた。
緑谷の声に反応して爆豪が顔を上げた。
「……何しにきたんだ、クソ女」
「爆豪君と緑谷君が謹慎くらってると聞いて冷やかしにきました〜」
「……」
「ふふ」
いつもより若干テンションの高いAを見て爆豪が表情を歪める。
緑谷もどこかおかしいと感じて眉をひそめた。
爆豪はAに近づき、ぴたっと額を手で覆った。
「お前、熱あんのか……？」
「んぅ……」
曖昧な返事を返しながら、Aは爆豪の手を掴んで額から頬に移動させた。
爆豪は抵抗せずに好きにさせている。
２人のやりとりに緑谷は思わず頬を染めた。
(僕、ここにいて良いのかな？ ……っていうかやっぱ２人って……いやでもあの時は……)
＊＊＊＊
緑谷は爆豪がAを追いかけていった日の事を思い出していた。
爆豪がいなくなった後、どうなったのか気になって必殺技の練習も手につかなかった。
それは他のクラスメイトたちも同じだった。
それから１５分後経ったくらいだろうか。
Aと爆豪が体育館に戻って来て、皆が一斉に手を止めた。
興味の視線が注がれる中、２人は自分の持ち場に戻り作業を再開した。
驚くほど自然な動きに、生徒も先生も「え？ え？？」と混乱を見せていた。
その視線をまるで意に介さない様子のAは、メモ帳とペンを手にして緑谷に近づく。
「緑谷君。さっきのシュートスタイルの感想、聞かせてもらっていい？」
「え？ あ……うん」
何かあったのか聞き出せいとう周囲からの無言の圧力を感じながら、緑谷はぎこちなくAの質問に答えていた。
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来冠菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！お互い片思いだと思ってるかっちゃんと妹ちゃんが可愛いです番外編もひたすら可愛いですんんん！！！更新頑張ってください！！ (2018年6月14日 20時) (
レス) id: 1227e26ad4 (このIDを非表示/違反報告)
くろしば - パスワードはつけないでー!という意見に賛成!少しでも多く先生の作品を見たいのでおねがいします!! (2018年6月11日 21時) (レス) id: f11d3744b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - おぉ、同じ名前の人が……あ、そうそう…今回もまたまた面白いです！頑張って下さい！！！！ (2018年6月10日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ - パスワードつけないでください〜〜 (2018年6月10日 19時) (レス) id: bdf11d6919 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - え！パスワードはつけないでください！見れなくなっちゃう！！_:(´ﾛ`」 ∠):_ (2018年6月9日 20時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年6月7日 21時
