接触 ページ31
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それは突然で、Aは息も忘れるほど驚いた。
先に部屋に戻ったと聞いていた爆豪が共用スペースにいたのだから。
彼は自販機で買った缶ジュースを口に付けた状態で、目を見開いていた。
「ば……く豪君、な、なんでここに？」
「は？そりゃこっちのセリフだわ。なんでてめーがＡ組の寮にいんだよ」
「あ……えと……それは……」
ここはＡ組の寮なので不自然なのはAの方だ。
説明をしようにも思考が捗らず、しどろもどろな言葉しか口から出てこない。
「寮に戻り損ねたか？」
「ううん。えっとね……経営科の寮にちょっとトラブルがあって、入寮は見送りに……」
どうにか落ち着きを取り戻して、普通に話すことができるようになった。
少しずつ歩を進めて爆豪との距離を縮める。
「今家には誰もいない状態だから、寮の準備が整うまで特別にここにいさせてもらえることになったの」
「……あっそ」
爆豪は一応納得した受け答えをして、喉を鳴らしながらジュースを飲んだ。
「……つーかなんだよその格好」
「え……？」
ゆったりとした男物のシャツを着たAを見て、爆豪は眉間にしわを寄せた。
「焦凍のシャツ、だけど？」
「んなの見りゃ分かるわっ！……あぁ！ったくもうっっ」
「え……？」
爆豪は突然声を上げて自分の頭をガシガシと掻き乱しはじめた。
Aはそれを呆然と見つめる。
(どうしたんだろう……)
少し考えてから、“は……っ！”と１つの考えに辿り着いた。
爆豪はけろっとしてるが、一度は敵の手に落ちたのだ。
精神的に不安定なのも頷ける。
無事だと聞いて安心していたがその考えが巡った途端、不安に苛まれた。
「爆豪君……」
「あ？」
「えっと……触っていい？」
「…………は？」
静かなロビーに間の抜けた声が木霊した。
「あぁ〜……そうじゃなくて……」
変な言い方をしてしまった……とAは反省の意を込めて俯いた。
爆豪は不審な目を向けながら、飲み終わった缶を自販機の横に設置されているゴミ箱に乱暴につっこんだ。
「……ほらよ」
「へ？」
拒否されるかと思ったが、爆豪は手のひらを上にして両手を体の前に差し出した。
Aはじぃ……っとその手を見つめる。
「……いいの？」
「何が目的か知らねーが……────ちょ、」
Aは差し出された手────ではなく、爆豪の体に抱きついた。
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瑠依(プロフ) - やっと夢主ちゃんと爆豪くんがくっつきましたね...！とても胸がキュンキュンして1日中、爆豪くんのことしか考えられなくなりました！！最高です！！！これからも更新、頑張って下さい！応援してます！ (2018年6月1日 17時) (
レス) id: 518b20c440 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ(プロフ) - 萌えすぎてハゲそう。これからも頑張って下さい！！！ (2018年6月1日 15時) (レス) id: bce62ace19 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ここに天才はいたんですね、、、 (2018年5月31日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - んあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"やばいです絵も文才も！これからも頑張ってください！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: ce4a985f40 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - え！？！？ちょちょちょちょちょちょ.......絵上手すぎん！？！？！？！？！？！？ (2018年5月29日 23時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年5月13日 13時
