部屋 ページ30
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部屋の披露大会に途中参加したAは、皆と一緒に次の部屋へ向かった。
轟の隣は砂藤。
部屋は普通だが、ほのかに甘いにおいが漂っていた。
尾白がそれを指摘すると「ああイケね！！」とオーブンに走った。
シフォンケーキを焼いていたらしい。
できたてのそれを皆にふるまい、Aもごちそうになった。
「美味しい……晩ご飯食べ損ねたから余計に美味しい……」
焦凍の部屋の大改装を手伝ったAは疲れて寝てしまった。
仮眠のつもりがぐっすりと。
焦凍はAの存在をすっかり忘れていたらしく、おかげで夕食を食べ損ねてしまった。
「よかったら、これ……」
「え？いいの？」
砂藤が大きめに切り分けたケーキが入ったタッパーをそっと渡してくれた。
なんていい人なんだ。
空腹もあいまって目の前の砂藤がキラキラと輝いて見えた。
蛙吹を除いた女子のお披露目も終了し、最後に部屋王を決める投票を行った。
結果、１位になったのは砂藤。
理由は「ケーキが美味しかった」だった。
もちろん、Aも同じ理由で砂藤に投票した。
「ねみい……」
「だね〜」
言いながら焦凍の腕に絡み付く。
今日はもう休もうかと解散の流れになったことろで、Aは「あっ」と声を漏らした。
「私、お風呂入りたいんだけどもう遅いかな？」
「大丈夫大丈夫。入っておいでよ、案内するから」
「ありがとう」
一度部屋に戻って着替えを用意する。
葉隠の感触はあるが見えない手に引かれて、浴室へと案内された。
(おぉ……っ！)
広々とした浴槽は、女子生徒が全員同時に入ってもまだスペースが余るほどだった。
すっかり冷めてしまったお湯を個性で自分好みの温度に温める。
畳を運んだり並べたりで、今日は随分ほこりを被った。
体と髪を丁寧に洗い、湯船で手足を伸ばしてリラックスした。
(経営科の寮も同じ造りなのかなぁ……)
部屋の披露大会なんてするタイプではないので、Ａ組の皆とワイワイできて楽しかった。
充分温まったところで湯船から上がり、着替えを手にとった。
大きめのシャツを掲げて、Aはいたずらっ子の笑みを浮かべる。
(むふふ〜。実はこっそり焦凍のシャツを拝借してきたのだ！)
兄がよく着ている男物のシャツを着て、上機嫌でロビーに戻った。
「あ……」
「あ？」
まさか爆豪と鉢合わせするとは思っておらず──。
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瑠依(プロフ) - やっと夢主ちゃんと爆豪くんがくっつきましたね...！とても胸がキュンキュンして1日中、爆豪くんのことしか考えられなくなりました！！最高です！！！これからも更新、頑張って下さい！応援してます！ (2018年6月1日 17時) (
レス) id: 518b20c440 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ(プロフ) - 萌えすぎてハゲそう。これからも頑張って下さい！！！ (2018年6月1日 15時) (レス) id: bce62ace19 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ここに天才はいたんですね、、、 (2018年5月31日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - んあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"やばいです絵も文才も！これからも頑張ってください！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: ce4a985f40 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - え！？！？ちょちょちょちょちょちょ.......絵上手すぎん！？！？！？！？！？！？ (2018年5月29日 23時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年5月13日 13時
