薄れゆく ページ23
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──《生徒の「かっちゃん」！！》
頭の中に響くマンダレイの声で、Aはうっすらと意識を取り戻した。
《「かっちゃん」はなるべく戦闘を避けて！ 単独では動かないこと！！》
霞んだ視界の端には赤と白の髪が揺れる。
《わかった！？「かっちゃん」！！》
(か……っちゃん……？──ひゃあ……っ！？)
Aは激しく動き回る焦凍に背負われていた。
正面から迫ってくる白く硬い刃を焦凍が氷壁でガードする。
「不用意に突っ込むんじゃねぇ。聞こえてたか！？ おまえ、狙われてるってよ」
爆豪に向けた焦凍の言葉に、頭の中で何かが弾けた。
(爆豪君が狙われている……？)
頭の回転が鈍くなっていたAは、ようやく“かっちゃん”＝爆豪と理解できた。
防戦一方の中、不可解な動きをする敵は容赦なく攻撃を仕掛ける。
(焦凍の動きが鈍い……私がいるからだ……)
Aを背負う焦凍は満足に動くことができない。
ならば自分を降ろしてほしいと伝えたいが、喉の痛みで声が出ない。
目を覚ましたAには気付かずに、爆豪と焦凍は爆発を使う使わないで揉めていた。
さらに一際大きな轟音が近づいてくる。
合流した緑谷と障子によれば、それは常闇の個性──ダークシャドウが暴走したものだった。
＊＊＊＊
結果的に厄介な敵はダークシャドウによって撃退することができた。
が、問題は狙われている爆豪。
「……、なんだこいつらっ！！」
爆豪がくわっと目を見開いた。
緑谷主導の作戦で施設に戻る算段をするが、爆豪は「俺を守るんじゃねぇ！」と反発心丸出しである。
いつもなら爆豪を諌めるために口出しするが、Aの意識はもう限界だった。
毒ガスの影響か眠気がどんどん強くなる。
(爆豪君が狙われているのに、私は……)
こうして足手まといにしかならない自分に嫌気がさす。
ぎりっと唇を噛んでいれば、ぽんっと頭に手が乗せられた。
視線だけ動かして手の主を見る。
爆豪は小さく口を動かして「おとなしく寝とけ」と言い、わしゃわしゃとAの頭を撫でた。
その心地よさに、目を閉じたらすぐにでも眠りに落ちそうだ。
(──え……っ？)
目蓋が重くなり意識が薄れていく中、Aが最後に見たのは……
爆豪と常闇が球体に閉じ込められて、小さくなっていく光景だった。
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瑠依(プロフ) - やっと夢主ちゃんと爆豪くんがくっつきましたね...！とても胸がキュンキュンして1日中、爆豪くんのことしか考えられなくなりました！！最高です！！！これからも更新、頑張って下さい！応援してます！ (2018年6月1日 17時) (
レス) id: 518b20c440 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ(プロフ) - 萌えすぎてハゲそう。これからも頑張って下さい！！！ (2018年6月1日 15時) (レス) id: bce62ace19 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ここに天才はいたんですね、、、 (2018年5月31日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - んあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"やばいです絵も文才も！これからも頑張ってください！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: ce4a985f40 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - え！？！？ちょちょちょちょちょちょ.......絵上手すぎん！？！？！？！？！？！？ (2018年5月29日 23時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年5月13日 13時
