好きだけど、 ページ19
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「何が“個性だ”……」
「……ん？」
できあがったカレーを持って移動している時にすぐそばで聞こえた声。
声の主である洸太は「本当、下らん……！」と吐き捨てて集団から離れていった。
Aは洸太の背中を見ていた緑谷に近づいた。
「緑谷君。はい、これ」
持っていたカレーとスプーンを差し出す。
「カレー……？ あ、洸太君の？」
「うん、行くんでしょ？持っていってあげて」
緑谷はありがとうと言って受け取った。
それから顔を上げてAを見る。
「えっと……Aさんは……？」
「私は行かないよ」
首を横に振りながら、行かない意志を伝えた。
「っていうか、行かない方が良いかも。洸太君が望む言葉は言ってあげられるけど、それはきっとあの子に必要な言葉じゃないからね」
そこまでヒーローや個性に強い思いを抱いていないAは、彼の否定的な言葉に簡単に頷いてしまうだろう。
同意することはできるけど、それはとても無責任なことだ。
「緑谷君の言葉の方が彼にとっては必要だと思う。それが望んでいる言葉じゃなくても……ね」
だから、お願いね──と、背を押した。
森の中に消えていく背中を見送れば、隣に爆豪が並んだ。
「てめーデクとなに話してやがったんだ」
「……爆豪君って、緑谷君のことが好きだよね」
「はァ！？」
Aの言葉に爆豪はこれ以上なく顔を歪ませた。
そしてこめかみに青筋を立てて目を吊り上げる。
「ンなわけ、ねーだろ！！ 嫌いに決まってんだろっ！ 頭腐ってんじゃねーのか！？」
「嫌いだけど、好きなんだよね？」
「オイ、話聞いてんのかクソ女」
がしっと頭を掴まれる。
これ以上余計なことを喋ると爆発すんぞと暗に脅されていた。
「はいはいごめんごめん。私は……好きだけど、嫌いかな」
「ア？」
「嫌いっていうか苦手？ う〜ん、この言い方もちょっと違うかも」
緑谷に対する感情をどう表現して良いのか迷った。
体育祭ではAにできなかったとこを成し遂げた彼を、“抱えていたものをぶっ壊していく”と焦凍は言っていた。
(私も初めて会った時に、どうしてか自分から話をしてしまったんだよね……)
まるで言葉に不思議な力が宿っているような──。
「あぁ……分かった。“恐ろしい”……だ」
「は？」
心の底に抱えていたものをぶっ壊して、他人の心を開いてく彼が恐ろしいと感じたのだ。
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瑠依(プロフ) - やっと夢主ちゃんと爆豪くんがくっつきましたね...！とても胸がキュンキュンして1日中、爆豪くんのことしか考えられなくなりました！！最高です！！！これからも更新、頑張って下さい！応援してます！ (2018年6月1日 17時) (
レス) id: 518b20c440 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ(プロフ) - 萌えすぎてハゲそう。これからも頑張って下さい！！！ (2018年6月1日 15時) (レス) id: bce62ace19 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ここに天才はいたんですね、、、 (2018年5月31日 21時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - んあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"やばいです絵も文才も！これからも頑張ってください！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: ce4a985f40 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - え！？！？ちょちょちょちょちょちょ.......絵上手すぎん！？！？！？！？！？！？ (2018年5月29日 23時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年5月13日 13時
